2019年12月11日

インフォーマー 3秒間の死角

 FBIの裏切りで刑務所の中で命を狙われる羽目になった男のサバイバルサスペンス。トリックはこんなものかという感じでしたが、ハードボイルドの雰囲気はたまりません。

 作品情報 2019年イギリス、アメリカ、カナダ映画 監督:アンドレア・ディ・ステファノ 出演 ジョエル・キナマン、ロザムンド・パイク、アナ・デ・アルマス  上映時間113分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2019年劇場鑑賞402本目



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 【ストーリー】
 ポーランドマフィアの幹部ピート・コズロー(ジョエル・キナマン)は仮釈放を条件にFBIの情報屋になった。やがて組織から刑務所に入り、所内の麻薬の元締になるよう指令が来る。手を引きたいピートだったが、FBIのウィルコックス捜査官(ロザムンド・パイク)と上司のモンゴメリー(クライヴ・オーウェン)は刑務所で組織への内通者を調べる好機と、ピートを脅して任務を受けさせる。

 運悪く、組織がニューヨーク市警のおとり捜査官を処刑した場所にいあわせたピートはNY市警のグレンズ刑事(コモン)から殺人犯として追われる身に。刑務所で無事、情報を入手したピートだが、NY市警の捜査が迫ったことをしったFBIは、ピートを切り捨てることにした。刑務所内で組織、NY市警双方から狙われたピートは、愛しい妻ソフィア(アナ・デ・アルマス)と幼い娘のために、なんとか生き残ろうと計画するのだが…

 【感想】
 原作小説の邦題にもなっている「3秒間の死角」という場面よりも、やはり序盤から警察のスパイとして疲れ切っているピートの凄惨な仕事ぶりとか、一匹狼の刑事グレンズとFBIのキツネと狸の化かし合いとか、ハードボイルド的な場面が満載でそちらのほうが楽しめました。

 刑務所内ではピートの立場もFBIのスパイだったり、組織に命令された麻薬元締めだったりと瞬時に変わり、今誰が敵で誰が味方なのか、見ているこちらも混乱してしまうほど。組織は裏切り者として刑務所内のピートだけでなく、家族の命も狙っているし、FBIの官僚主義的冷酷さは洋の東西を問わずひどいものだし、刑務所内からどうやってこの危機を脱するのか、結構、わくわくしました。

 原作が北欧のミステリーということもあり、終始陰々滅々した感覚はハードボイルドと呼ぶのにふさわしいもの。妻子に対しては優しい一方、仕事には厳しいピートのプロとしての感覚も、ハードボイルドのヒーローらしく好感をもてました。男が見ても惚れ込むようなプロフェッショナルぶりです。

 ジョエル・キナマンの作品はこれまであまり見たことがなかったのですが、本作では陰を背負った男の渋みがたまりません。一方、なぜか日本公開作が今年後半に集中したロザムンド・パイク祭も本作で終了。わりとハードな役が多かったのですが、「ワールズ・エンド」のようなお馬鹿映画でも、また見たいものです。
posted by 映画好きパパ at 22:11 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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