2019年12月13日

ブライトバーン/恐怖の拡散者

 スーパーヒーローの能力を持っていた少年が邪悪な心の持ち主だったらという、これまでのアメコミの根底を覆すような作品。「ジョーカー」やアマゾンプライムの「ザ・ボイーズ」など、単なる勧善懲悪なヒーローものに作り手も飽きたということでしょうか。

 作品情報 2019年アメリカ映画 監督:デヴィッド・ヤロヴェスキー 出演 エリザベス・バンクス、デヴィッド・デンマン、ジャクソン・A・ダン  上映時間91分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2019年劇場鑑賞404本目



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 【ストーリー】
 アメリカ・カンサス州の農場で育てられた少年ブランドン(ジャクソン・A・ダン)。母のトーリ(エリザベス・バンクス)と父のカイル(デヴィッド・デンマン)の愛情を受けてきたが12歳になったころ、不思議な声が脳内に響く。

 それと同時に自分の超人的な能力に気づくブランドン。実は子供が生まれなかった両親は、12年前、森の中に不時着した小型の宇宙船をみつけ、その中にいた赤ちゃんを自分の子供として育てたのだ。人間よりはるかに力をもったブランドンは、両親の不安をよそに不思議な声に導かれるように、超能力を使った次々と邪魔な人間を殺していく…

 【感想】
 スーパーマンもアメリカの農場に不時着した宇宙船を、善良な農夫が育てるというところから始まりますが、トーリもカイルもごく善良な夫婦なのに、現実はやはり厳しいよといわんばかりにブランドンが悪事にはまっていきます。幼い頃はいい子だったのにと嘆く両親ですが、反抗期のうえ、やはり異星人は地球人とは別のロジックでいるのでしょう。まあ、警察に自分の子が実は宇宙人ですといっても信じてもらえるはず亡いですが。

 奇っ怪なマスクとコスチュームをかぶり、目からビームを出すすがたは、まさにスーパーマンをはじめとするスーパーヒーローのアンチテーゼ。製作にアメコミ、ホラーはお得意のジェームズ・ガンがいることから、細かなところまでパロディにしているのでしょうね。そういえばブランドンというのも、今から10数年前にスーパーマンの新シリーズに起用されながら、不評で降板させられた俳優ブランドン・ルースを思い起こします。

 少年ということで、被害者も身の回りの人ばかりですし、メインのシーンではそれほど犠牲者はでなかったのですが、それでも、目に飛び散った蛍光灯のかけらが突き刺さったり、顎がぱっくりと引きちぎれるなど、ゴアな映像はなかなか。先日、「バーストマシンガール」で不足を感じたゴア度が一気にアップしました。また、握手した同級生の少女の手を握りつぶすシーンもなかなかえぐい。

 ストーリーは観客を脅かすところはホラーの王道ですし、また、スーパーヒーローものの定番がことごとく裏目に出るというのも定番を知り尽くした制作陣ならではのこと。謎の金属なら傷つけることができたり、そういえば空中デートのシーンも本作ではちょっと変わっていたけどしっかりでていましたものね。

 でも、思春期モノとしてもそれほど悪くなく、自分を持て余す子供に両親がしっかりと向き合えず、あさっての対策をして事態がこじれるなんて、ごく普通の家庭でもおきそう。さらに、親の自分勝手な愛情やずるさもしっかり映し出しています。勧善懲悪でなくて、良い人でも邪魔になれば殺してしまうところがありますが、ブランドンの孤独も伝わってきました。

 エンディングロール中のおまけ映像に半漁人や魔女が暴れるというのがありましたけど、もしかしてアクアマンとかワンダーウーマンの暗黒板なんでしょうか。たんなるおまけ映像ですけれど、DCでも悪役主体の映画ができるのなら、それはまたみたい気もします。
posted by 映画好きパパ at 06:57 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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