作品情報 2018年韓国映画 監督:イ・サングン 出演 チョ・ジョンソク、ユナ、コ・ドゥシム 上映時間104分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:渋谷アップリンク 2019年劇場鑑賞405本目
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【ストーリー】
学生時代は山岳部のエースだったが、いまは冴えないニートを送っているヨンナム(チョ・ジョンソク)。両親(パク・イナム、コ・ドゥシム)の古稀祝いをするため、一族でセレモニーホールに集まった。そこで、山岳部時代に思いを寄せていた後輩で、今はホールの副店長をしているウィジュ(ユナ)と久々に再会する。
パーティーは盛り上がるが、そのころ、毒ガスを使ったテロが発生。町中に毒ガスが広がり地上ではバタバタと人が倒れていた。一行はビルの屋上に避難して、ヘリの救助を待つことになったが、屋上はカギがかかっていた。ヨンナムはロッククライミングの技術を駆使して、壁をつたって屋上に上り、一行を助けようとするのだが…
【感想】
ストーリーはいたって単純で、ぼんくらな主人公が両親や愛する女性のために自分の特技をいかして、命がけで頑張る物語。ビルの外壁を屋上まで登り、さらに、より高いビルに避難するため、ロープを渡してそこをつかまってのぼったり、落ちたら一巻の終わりとなるビルとビルの間の空間を飛び越えたり、主人公は死なないと思いつつも、本当にドキドキしながらみてました。脱出は難関また難関で
途中から、ヨンナムとウィジュの2人で逃げ回ることになりますが、互いに山岳部の名手ということもあり、クライミングは息もぴったり。さらに、韓国映画らしいユーモア混じりの部分もあり、ストックホルム症候群ではないですが、命がけの脱出をはかっている2人が徐々に接近している様子が好ましくみえます。
また、脇役のキャラクターも個性豊かです。口うるさい姉やこまっしゃくれた小さい甥、ウィジュにいいよるくせに真っ先逃げ出す店長などなど。人数が多くてもそれぞれキャラがたっています。さらに、ドローンを使って避難の様子を中継するなど、今風の技術も活用されており、ごったないろいろのアイテムをうまく映像化しています。
演技はのチョ・ジョンソクがパニックホラーというのも、案外にあっていましたし、実際に山岳部のトレーニングをして撮影に臨んだだけあります。少女時代出身のユナが、気が強くて有能で、でもヨンナムを心配してというこの手のヒロインにはぴったりでした。やはり韓国は脚本、演出、キャストとも、こういうエンタメをみせるのはうまいなあ。
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