2019年12月30日

テッド・バンディ

 1960年代〜70年代にかけて、アメリカで30人以上の女性を殺害し、シリアルキラーの語源となったテッド・バンディの実録映画。ジョー・バーリンジャー監督の意向で直接的な殺害シーンはカットされたうえ、事実を表層的に追っかける感じもあり、かなりぬるかった。

作品情報 2019年アメリカ映画 監督:ジョー・バーリンジャー 出演 ザック・エフロン、 リリー・コリンズ、ジョン・マルコヴィッチ 上映時間109分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2019年劇場鑑賞423本目 



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 【ストーリー】
 1969年、シアトルのバーでシングルマザーのリズ(リリー・コリンズ)は、テッド・バンディ(リリー・コリンズ)という感じのいい青年と出会う。幼い娘のモリーも懐いたことから、2人は同棲を始める。

 だが、アメリカ北西部で若い女性の連続殺人事件がおきるなか、バンディはユタ州で誘拐未遂の容疑で逮捕される。彼の無実を願い裁判の傍聴に通うリズだったが、状況証拠が次々とつきつけられ…

 【感想】
 アメリカだったらテッド・バンディは有名でしょうけど、日本ではどのくらいしられているのでしょうか。僕も名前と大量殺人犯ということしかしらなかったので、IQが高くて女性をころっと騙すような彼がどのような手口を繰り広げていったか関心がありました。

 しかし、殺害場面が残酷だからカットされるというのはまだしも、事件そのものの回想シーンも終盤までなく、みているこちらはリズ同様、彼の証言や警察、裁判を通じてしか事件のことがわかりません。また、シリアルキラーでサイコパスだから常人には理解しがたいにせよ、バンディの内面は読めませんし、なぜ、リズが無事だったのかとか知りたかったのですけど、基本的に事実に沿っているので、独自の解釈とかはありませんでした。

 しかし、今ほど科学捜査が発達してなかったとはいえ、こんな二枚目が猟奇殺人犯として何年も犯行を繰り広げていたかというとびっくりです。愛する男が殺人犯だったつらさをリズも表現していますが、ここも、リズの手記が原作ということもあり、あまり内面をえぐるような描写はありません。このへんは監督がバンディのドキュメンタリーを作ったことがあるためかもしれませんが、劇映画とていはもう一つほしかった。

 エンドロールで実際の映像が流れますが、にやけた優男役の多かったザック・エフロンが、これまでの印象を覆すマッチョで、一見人当たりはいいけれど、本当に人の心がないようなテッドになりきっているのには関心しました。もちろん容姿は違うのですが、独特のカリスマというのがにじみでていました。また、テッドの支援者であるキャロルを演じたカヤ・スコデラーリオは「クロール」の主演女優ですが、これまた当時の映像で流れるキャロルに似せていてびっくり。一方、裁判長役のジョン・マルコビッチだけは、当時の裁判長はヒゲをはやしていないのに、白髭をはやすなど、相変わらずの演技だったのも、逆に何で彼だけ、と突っ込みたくなりました。
posted by 映画好きパパ at 07:58 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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