1、飛べない鳥と優しいキツネ(韓)
韓国の愛しくて切ない青春映画。こういう隠れた名作があるから韓国映画はあなどれません。日本と感性が似ている部分もあることがよくわかります。
2、芳華(中)
激動の中国現代史を、これまた美しく切ない映像でつづった青春映画。いかにも中国映画らしいちょっぴりビターなテイストがたまりません。
3、国家が破産する日(韓)
アジア経済危機を舞台に、韓国がIMFに救済されるまでの裏事情を描いたポリティカルフィクション。金融資本主義の恐ろしさは当時よりも増大しており、絵空事ではありません。
4、ホテル・ムンバイ(豪、米、印)
これまたリアルにテロ事件を再現した作品。あまりの人命の軽さにただただ画面から目を背けられない恐怖体験でした。
5、エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(米)
アメリカの青春映画っていけてる主人公達がすぐに肉体関係に陥るんだけど、いけてない子はどうなるのかという作品も定期的にあります。SNS時代のいけてない子の苛立ちがよくわかります。
6、ジョーカー(米)
世界的に大ヒットしたというのは、社会全体が格差とか上級下級とかに敏感になっているからなんでしょうね。2019年を代表する作品であることは間違いありません。
7、アートのお値段(米)
唯一のノンフィクション作品。現代アートという独自の市場でさまざまな思惑がうごめく様子を見事に切り取っています。これまた2019年を考えるのにふさわしい作品。
8、ハッピー・デス・デイ(米)
アイデア勝負のSFホラーなんだけど、主人公の脳天気なまでの明るさで、とってもポップになりました。続編のハッピー・デス・デイ 2Uもお勧め
9、サマー・オブ・84(加)
スタンドバイミーのサスペンス版といいましょうか。少年にとって一夏の冒険はあまりにも重すぎたもので、大人になれないもどかしさがよく描かれています。
10、シークレット・スーパースター(印)
今年は多数のインド映画が公開され、アクションから恋愛映画まで多種多様でした。中でも親子の情愛と女性差別を取り上げた本作はピカイチ。娘を持つ父親だといろいろ考えさせられます。
今年も新年から面白そうな作品が目白押しです。なお、2019年にみた映画の感想がアップしきれていないので、あしたから、あと数本分を順次アップしていきます。
【2019年に見た映画の最新記事】
いかに自分の好みが偏っているかわかります(笑
今年もよろしくお願いします