2020年01月02日

パパと娘の7日間

 2007年にTBSドラマで人気を呼んだ作品のベトナムリメイク。ただ、設定は大幅に変えられており、父と娘が1週間入れ替わったことぐらいしか共通点はありません。

作品情報 2018年ベトナム映画 監督:落合賢ー 出演 タイ・ホア、ケイティ・グエン、トラン・ヒー 上映時間117分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:シネマート新宿 2019年劇場鑑賞426本目



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 【ストーリー】
 ベトナムで日系化粧品会社のクリエイターをしているハイ(タイ・ホア)は、妻を病気で失ってから、高校生の娘チャウ(ケイティ・グエン)との仲がしっくりいかなくて困っていた。自由にのびのびと生きる一方だらしない父親に、しっかりもので真面目な娘はあきれていたのだ。

 妻の法事の夜、親子げんかをしてしまった2人は妻の墓の前でまたも口論になる。そのとき、不思議な蝶々がチャウの口の中に入り、雷が落ちたとおもうと、なんと2人の体は入れ替わっていた。ハイは東京本社からの重役がくる会議、バレエを習っているチャウは大切なオーディションがあった。果たして入れ替わった2人は難局を切り抜けられるのか…

 【感想】
 タイ映画かと思ったら、ベトナム映画でした。ベトナムの経済発展にあったような感じで、ハイの勤務先のクリエイティブな職場でのプレゼンでのやりとりや、チャウの受けるオーディションが、スター誕生的なのりでもあり、こういうホームコメディもベトナムでうけるのかという印象も受けました。ただ、監督は日本人であり、そこらへん、どういう経緯で作られたのか知りたい気もします。 

 日本版では娘はあこがれの男の子と恋をするというところに大きな尺をさかれています。本作の場合、恋よりも夢を追いかけるというもので、オーディションにうかって海外留学をするのがチャウの希望です。一方、化粧品会社では「勝ち組の女性」「自分らしさ」なんてキャッチコピーをどうするかで議論が起きていたりして、これも含めて、経済発展著しいところ。

 落合監督の「太秦ライトライム」はなかなか良かったのですが、ベトナムの文化にあわせたのか、本作は結構ギャグがくどくてねっとりしました。ギャグっぽい下ネタも結構あって、これもベトナムの印象を覆す感じ。それでも、父と娘の情愛というのは国境を越えての普遍的な問題。喧嘩していたけど実は互いのことを思っていたなんてベタな関係はいいです。

 父役のタイ・ホアはコメディアンなんでしょうか、失礼ながら冴えない容姿で、ドラマの館ひろしとは雲泥の差ですが、娘役のケイティ・グエンが目がぱっちりしてすごくかわいい。入れ替わったあとの演技もいいですが、なんと言ってもオーディションでのパフォーマンスは身体能力もすごいし、お見事につきます。彼女の存在に★一つおまけしました。

posted by 映画好きパパ at 07:31 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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