2020年01月24日

記憶屋 あなたを忘れない

 いかにも泣かせるという邦画チックな作品。平川雄一朗監督は手堅いけど、プロット自体に首をひねるようなところもあり、今イチのれませんでした。

 作品情報 2020年日本映画 監督:平川雄一朗 出演 山田涼介、芳根京子、佐々木蔵之介 上映時間105分 評価★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ川崎 2020年劇場鑑賞18本目



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 【ストーリー】
 依頼された人の特定の記憶を消す「記憶屋」の都市伝説がネットで話題になっていた。大学生の吉森遼一(山田涼介)は、ある日恋人の澤田杏子(蓮佛美沙子)の記憶から自分に関する記憶が消されていたのに驚く。

 実は遼一の周辺に記憶屋が現れたのは2度目で、1度目は幼い頃にある事件に巻き込まれた幼なじみの河合真希(芳根京子)に起きていた。ある事情から記憶屋を探す弁護士の高原智秋(佐々木蔵之介)と知り合った遼一は、記憶屋の正体を探るのだが…

 【感想】
 芳根京子はうまいなあ、というのが第一印象。朝ドラヒロインの正統派女優という印象もありますが、「累」といい本作といい、彼女のポテンシャルは非常に楽しみです。同じ1997年生まれには桜井日奈子、小芝風花、杉咲花、松本穂香と多士済々なので、それぞれが競い合って邦画界を引っ張ってくれるのではと期待できる逸材。本作も役どころがあるとはいえ、おいしいところは彼女がもっていきました。

 さて、ストーリーでは、つらい記憶は消したほうがいいのかどうかというテーマが一貫としてあります。死ぬほどつらい思いは当事者しかわからないけれど、戦争や震災のつらい記憶を消していいのかという議論も登場人物のなかからでて、作中では答えがでません。ただ、そういう事情も含めて、泣かせるストーリーに走っています。平川監督はそれでも抑制的な描写なんですが、やはりちょっとためにする感じがしてしまいました。クライマックスも巧いとは思うのだけど、逆に作り込みすぎというのも感じてしまいました。

 自分の場合、そんなひどい記憶はないのだけど、酔っ払ってやらかしたこととか、記憶というより、事実そのものをなくしてほしいことはいくつかあります。それだけに記憶だけなくしても、根本的な解決になるのかという気がしました。

 ただ、映画そのものは、瀬戸内海の美しい夕焼けをはじめとする映像美、主題歌に中島みゆきの名曲「時代」と、なかなかの布陣となっています。僕みたいにひねた観客でなければ、十分泣ける上質な作品であることは間違いありません。あと、ベテラン女優の佐々木すみ江さんの遺作だそうで、スクリーンのなかではお元気な姿を見せいました。
posted by 映画好きパパ at 08:28 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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