2020年01月30日

フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて

 イギリスで人気をよんだ漁師による合唱団をモデルにした音楽映画。すがすがしいまで王道的な展開が続きますが、魅力的なキャラと豊かな自然、なにより男声合唱団の力強いハーモニーで堪能できます。

 作品情報 2019年イギリス映画 監督:クリス・フォギン 出演 ダニエル・メイズ、ジェームズ・ピュアフォイ、デヴィッド・ヘイマン 上映時間112分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町 2020年劇場鑑賞24本目



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 【ストーリー】
 音楽マネージャーのダニー(ダニエル・メイズ)は社長のトロイ(ノエル・クラーク)らと一緒にコンウォールの漁村にバカンスに来ていた。ところが、酔っ払って海に出たダニーたちは遭難してしまい、地元の漁師たちに救出される。

 漁師達が地元で合唱団を結成していることを知ったトロイは、ダニーに合唱団と契約するよう命令してロンドンに帰っていまう。しかし、それはダニーに対する嫌がらせで、はなからプロにする気はなかった。そうとしらないダニーは、頑固者でよそものを敵視する合唱団のリーダー、ジム(ジェームズ・ピュアフォイ)を何とかして口説こうとする。そして、ジムの娘でシングルマザーのオーウェン(タペンス・ミドルトン)が経営している民宿に転がり込み、協力を求めるのだが…

 【感想】
 命がけで働く漁師達が船でつらいときやうれしいときに大声で歌う歌は、まさに本物といっていいでしょう。しかし、田舎で肉体労働をしているというだけで、ロンドンの業界人たちからはバカにされ、契約なんか口先で破ろうとします。しかし、業界人のなかでもとろくてバカにされていたダニーだからこそ、善良さが残っており、本物の音楽がなんだか見抜けたわけです。

 一方、ジムたちにすれば、都会ものは信用できないし、それどころか自分の村出身でない人はよそものです。それでも、オーウェンの口添えがあって、絶対に裏切らないことを約束して話しをすすめますが、しょせんダニーは下っ端にすぎません。このダニーのおろおろぶりも、中間管理職的な哀しさが結構笑えますし、孤軍奮闘して、良いとおもってやったことが空回りしているダニーを次第に応援したくなります。

 イギリス映画らしい、ちょっとブラックでちょっと下ネタの入ったおおらかさが全編に流れているところも、見ていて安心できます。朝から漁にでて戻ってきて、夜になったらパブで飲んで騒ぐような生活は、ロンドンのセカセカとカネやマーケティングばかり考えている社会とは別の、本来の人間はこうであったと思われるようなゆったりとした流れです。日本のような忙しい社会でみている僕らにとっても心地よいでしょう。

 合唱団が歌う曲は全然しりませんでしたが、イギリスでは伝統的な船乗りの歌だそうで、これもちょっとエロティックなところもあって、いかにも労働者の歌という感じ。同時に、悲しい曲調の曲もあって、振れ幅の広さも感心しました。
posted by 映画好きパパ at 08:30 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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