2020年02月03日

イーディ、83歳 はじめての山登り

 長年介護をしていた83歳の老女が、夫の死別で初めて自分の時間をもて、若い頃からの夢だったスコットランドでの登山に挑戦します。人生100年時代、年を取ることに意味があるのか、結構、考えさせられました。

 作品情報 2017年イギリス映画 監督:サイモン・ハンター 出演 シーラ・ハンコック、ケヴィン・ガスリー、エイミー・マンソン 上映時間102分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:シネスイッチ銀座 2020年劇場鑑賞27本目



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 【ストーリー】 
 支配的な夫の介護を30年続けて疲れ果てたイーディ(シーラ・ハンコック)。頑固な生活で娘のナンシー(ウェンディ・モーガン)に勧められた老人ホームも気に入らなかった。ある日、若い頃に大好きな父親から一緒にスコットランドのスイルベン山に登ろうと誘われた絵はがきを見つける。若い頃は活発だった彼女は登山を楽しみしていたが、夫の反対で家から出られなかったのだ。

 ナンシーにも黙って電車に飛び乗ったイーディはスコットランドの駅で、地元の若者ジョニー(ケヴィン・ガスリー)とぶつかってしまう。ホテルが満室でジョニーの家に泊まったイーディは、スポーツ用品店に勤め、登山ガイドもしているジョニーから、登山のトレーニングをうけ、いざ山に登ろうとするが…

 【感想】
 自分もある程度の年を取り、親の介護をするようになると、年を取ることがいかに嫌なことだと思い知らされます。けれども、本作では「何かをするのに遅すぎることはない」というテーマを徹底しています。実際、だめだめな老人もいるけれど、逆に輝いている老人もいるわけですよね。

 本来活発だったイーディは不幸な結婚と介護で性格がちょっときつくなってしまいました。娘のナンシーは大変だなと同情します。けれども、その頑固ぶりがあったからこそ、83歳にして山登りに挑戦し、途中、いくつものトラブルにも見舞われながらも、その都度切り抜けていく姿勢に見ているこちらも共感していくのです。

 まっさきに共感したのはジョニーでした。彼はイーディを地元のパブに誘います。おそらく夫以外の男性と飲みに行くのは何十年ぶりだったイーディは精一杯お洒落をします。このいくつになっても女性らしさは微笑ましい。しかし、パブで他の客から老人であることをバカにされ、彼女は傷ついてしまいます。人間は必ず年をとるのに、若いときはそのことに気づかない。当たり前のことだけど、それがリアルなんでしょうね。

 そんななか、いろいろ支えてくれるのは孫の年ぐらいのジョニーです。しかし、イーディは彼に甘すぎることもなく、思い切った決断をします。そのために苦労することがわかっていても。それが実に格好いい。また、物語も簡単にイーディが成功するのでなく、苦労する決断を選んだらちゃんと苦労するということをあらわしていて、本当に大人の映画だと思わせられました。老人の主役の映画だと辛気くさかったり、逆にコメディに走る作品が見受けられますが、骨太のヒューマンドラマを見られるなかなか得がたい作品でした。
posted by 映画好きパパ at 05:31 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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