2020年02月09日

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 ゲイカップルと一人の少女と裁判というと、アメリカ映画の「チョコレートドーナツ」を想起しました(あちらは男の子のダウン症児でしたが)。ただ、こちらはぬるくて、僕の好みにあいませんでした。前日譚のドラマは未見。

 作品情報 2020年日本映画 監督:今泉力哉 出演 宮沢氷魚、藤原季節、外村紗玖良 上映時間127分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2020年劇場鑑賞32本目



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 【ストーリー】
 ゲイだと知られることを恐れ、東京の会社をやめて岐阜の白川で自給自足の生活を送っている井川迅(宮沢氷魚)のところに、大学生時代の彼氏、日比野渚(藤原季節)が6才の娘・空(外村紗玖良)をつれて転がり込んできた。渚は妻の玲奈(松本若菜)と離婚調停中だった。

 3人は田舎の村でひっそりと暮らしていた。迅は学生時代に渚に捨てられたが、ひそかに彼のことを思い続けていた。しかし、ゲイのはずの渚が子どもを産んだことにとまどいをかくせなかった。そんなある日、玲奈が空を連れ戻しに東京から乗り込んできて…

 【感想】
 今泉力哉作品は「メロウ」と同時期に公開されており、恋愛映画の新旗手といえましょう。ただ、本作は同性愛者だから話しはなりたっているものの、異性愛者だったらなりたたない特殊な作品だと思いました。主人公が男性で、離婚調停中の元カノが子連れで同棲しにきたといえば、不倫にうるさいこのご時世にふさわしいとは思えません。

 リアルと言えばリアルですが、ある意味渚は欲望に忠実で、迅は状況に流されるまま。こんな2人に育てられる空はかわいそう。また、仕事と育児の両立がうまくいっていないうえに、実母(中村久美)との折り合いが悪い玲奈はさすがにかわいそう。これも同性愛カップルだからみられるのだけど、そうじゃなければ主人公2人に嫌悪感が起きそうです。

 現代の日本を舞台にしており、同性愛者に対する露骨な差別はないけれど、腫れ物に触るような雰囲気というのは、実際にもあるのかもしれません。それに傷つく繊細な迅は、宮沢のモデルとしての独特のたたずまいがよくあらわしていました。それでも、法定展開も含めて比べたくなる「チョコレートドーナツ」を思い起こすと、やはり邦画はこぢんまりとしたスケールだなあ。

 離婚裁判でいえば「マリッジ・ストーリー」がありましたが、本作も「メロウ」も、主要登場人物は心優しい人ばかり。ラストもいかにもという感じでおわりますが、これも邦画らしい。それでも、村の世話焼きおばば役の根岸季美、猟師役の鈴木慶一といった年寄りの扱いがうまく、なんだかんだいって見られる作品にはなっています。
posted by 映画好きパパ at 07:47 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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