2020年02月10日

ペット・セメタリー

 スティーブン・キング原作のホラーで89年にも映画化されています(未見)。キングのホラーは最近ITやシャイニングのリメイクがでていますけど、本作は小ぢんまりしていますが、楽しめました。ただし、それほど怖くはありません。

 作品情報 2019年アメリカ映画 監督:ケヴィン・コルシュ、デニス・ウィドマイヤー 出演 ジェイソン・クラーク、エイミー・サイメッツ、ジェテ・ローレンス 上映時間101分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2020年劇場鑑賞33本目



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 【ストーリー】
 激務で家族との時間がとれなかった医師のルイス(ジェイソン・クラーク)は、ボストンからメーン州の田舎の町に一家で引っ越してきた。裏にはうっそうとした森が続く自然豊かな場所だった。ところが、幼い娘のエリー(ジェテ・ローレンス)は森で行われる不思議な儀式が気になってしまう。森に入り込んだエリーを隣人の老人ジャド(ジョン・リスゴー)がみつけ、ここはペットの墓地であること、それより奥にいかないことをエリーに警告する。

 不思議な出来事がおきるなか、一家の飼い猫チャーチが車にはねられて死んでしまう。嘆き悲しむエリーをみて、ジャドはルイスを森のはるか奥につれていき、チャーチの死骸を埋葬させる。翌日、死んだはずのチャーチが生き返っていた。エリーは喜ぶが、チャーチは凶暴化していた。ルイスの妻レイチェル(エイミー・サイメッツ)は不審に思うがやがて…

 【感想】
 ホラーとしてはそれほど怖くないですが、人間の愚かさや哀しさという観点からすれば、自分がこのような立場に陥ったときにどうなるだろうと考えさせられます。家族のためにと思って引っ越したらそこが呪われた場所だった。そして、家族のためにと思ったことが、裏目にでてしまう。ジェイソン・クラークの人間的に弱さがみれるような風貌、演技がまさにぴったりです。

 アメリカ東部の僻地で怪異が起きるというのはキングおなじみのもの。本作でも森の奥は先住民が邪悪な場所として封印されているという曰くがあります。また、幼い頃の姉の死にトラウマをもつレイチェルに奇怪な現象が起きるなど、いかにも怪談ふうのつくりになっています。しかし、エリーの悲しむ姿をみせたくないと、孤独な老人であるジャドが善意でやったことが、やがては大きな悲劇をうむというのは、目先の感情にとらわれ、自然の摂理に逆らってはいけないというテーマに収斂されていきます。

 もともとの小説は30年以上前に発表されました。しかし、最近は生命科学に関する研究がものすごく進んでおり、近い将来に死と生の境界がみえにくくなるかもしれません。でもそんな自然の摂理に反したことでいいのか、30年前にキングが想像もしなかったテーマが、リメイクされた本作では実は社会性も帯びている気がしてなりませんでした。

 そこまでいかなくても、無理矢理生かされるという意味では、生命維持装置につながれて生かされている高齢者が早く安楽死させてほしいと願うという話しにもにています。オリジナルと違う展開にしてあるのは、むしろそうした生命倫理を深掘りしたかったのかもしれません。介護をしているだけに、そういう死生観や家族の幸せとは何なのか、そっち方向に感心がよってしまいました。
posted by 映画好きパパ at 06:57 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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