2020年02月23日

1917 命をかけた伝令

 アカデミー賞の大本命といわれながら、主要部門は落選。ワンカット風にみえる技術はすごいし、第1次大戦というマイナーな題材ながらエンタメ性はあったけど、現代に通じるメッセージ性は乏しかったといえるのでは。

 作品情報 2019年イギリス、アメリカ映画 監督:サム・メンデス 出演 ジョージ・マッケイ、ディーン=チャールズ・チャップマン、 コリン・ファース 上映時間119分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:横浜ムービル 2020年劇場鑑賞49本目



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 【ストーリー】
 第1次大戦中の1917年。イギリス軍の若い兵士スコフィールド(ジョージ・マッケイ)とブレイク(ディーン=チャールズ・チャップマン)はエリンモア将軍(コリン・ファース)から直々の命令を受ける。友軍の1600人が明朝、ドイツ軍に総攻撃を計画しているが、それが罠だとわかったので攻撃中止命令を伝える必要がある。しかし、通信手段はなく、2人に走って届けてほしというのだ。

 1600人の中にはブレイクの兄もいた。敵陣を横切って、たった2人でとにかく走って命がけの伝令が始まった。

 【感想】
 最前線の兵士の視点をひたすら追うということで、ワンカット風の撮影にこだわったサム・メンデス監督のアイデアの勝利でしょう。予告編にもあるように何百人のエキストラの戦闘シーンもワンカットで納めているのは大変な撮影だったと思います。たった1人でもNGを出したらダメなわけですかね。

 ただ、最初はワンカットかと思っていたのですが、途中で画面が暗転したりして、あくまでもワンカット風でした。それでも撮影技術はたいしたもの。さらに、単に走るだけでは飽きると思ったのか、ドイツ軍との撃ちあい、飛行機の墜落、死体だらけの川をはって上るなどさまざまな課題もあります。むさい軍人ばかりでなく、避難民の女性(クレア・デバーク)との遭遇もありますし。

 ひたすら塹壕という第一次大戦らしい様子や、燃え盛る町での銃撃戦など、とにかく自分も2人の兵士と共に戦場を駆け回っているよう。突撃前の美しい歌を歌う場面や、戦場でのどかに牛が草を食んでいる場面などは、なかなかほかの戦争映画ではみられません。最後までミッションがかなうのか、どきどきしながら観ました。

 とはいえ、戦争アクションとしては一級品でも、ああ、面白かったで終わってしまいます。戦場の恐怖もアトラクションにすぎないという意味ではホラー映画とかわらないわけです。遺体も正直、作り物にしかみえない造形で観客にショックを与えないようにしていたのかもしれませんが、戦争の怖さが伝わるとはいいがたい。若手2人のとにかく走る演技と、コリン・ファース、ベネディクト・カンバーバッチ、マーク・ストロングといった有名俳優が脇役でちょっと出てくるという使い方は贅沢だし、エンタメとしては楽しめました。
posted by 映画好きパパ at 19:19 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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