2020年02月26日

プロジェクト・グーテンベルグ 贋札王

 逆転また逆転の手に汗握るサスペンス映画ですが、観客の意表をつこうと狙いすぎなところも。ただ、ラストのシークエンスはびっくりしました。

 作品情報 2018年香港映画 監督:フェリックス・チョン 出演 チョウ・ユンファ、アーロン・クォック、チャン・ジンチュー 上映時間130分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:新宿武蔵野館 2020年劇場鑑賞53本目



ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
 【ストーリー】
 凶悪で何十人も殺害した国際贋札団のメンバー、レイ・マン(アーロン・クォック)が逮捕された。捜査責任者のホー警部補(キャサリン・チャウ)は、かつて恋人を殺されたこともあり、贋札団のリーダーで正体不明の「画家」と名乗る男(チョウ・ユンファ)の行方を追及する。だが、自白すれば殺されるとレイはいっさいの供述を拒否する。

 そこへ、中国を代表する女性画家のユン・マン(チャン・ジンチュー)が現れ、レイの釈放を要求する。釈放として身を守る条件として供述を求められたレイは、ユンと捜査陣の前で20年前に贋札団ができたころからの話をしだす。カナダのバンクーバーで貧しい画家だったレイとユンは愛し合っていた。だが、才能を認められたユンと違い、レイは模倣ができるが魂がないと酷評される。そこに「画家」が現れて…

 【感想】
 前半は完璧な偽札を作るためのコンゲーム的なところがあり楽しめました。自分に才能がないと見切り、同時にユンの成功の邪魔にならないよう、ひっそりと闇社会へ消えていくレイの男の美学も古き良き香港アクション映画の男の美学のようでじんわりきました。

 中盤からは過剰なまでのアクション映画に変身。特にゴールデントライアングルで、ゲリラの集団ともめごとにあい、大銃撃戦になるシーンは、チョウ・ユンファが二丁拳銃で次々と敵を倒し、バズーカー砲で小屋を吹き飛ばすなど、とにかくド派手な作品に。贋札団のメンバーも個性豊かな面々で、まあ、強すぎるのはご愛敬ですが、ひたすらアクションが繰り広げられます。

 偽札のデザイン協力をするために一味に入ったレイは人を撃ったことなどなく、ただただおろおろしているだけでしたが、ゴールデントライアングルで、ゲリラにとらわれた女性シウチン(ジョイス・フォン)を助け出す。そこから、ユンへの思いにとらわれたレイに嫉妬するシウチンの思いも加わり、物語は重層的になっていきます。

 そして、終盤から逆転また逆転に。監督はインファナル・アフェアの脚本家であり、凝った話が非常にうまいのですが、某有名ハリウッド映画も思い出してしまい、ちょっと妙な気が。その作品を意識しているかどうかはしりませんが、観客を驚かせるためにちょっと無理でアンフェアな手法を使ってるように見えたからです。でも、本作が昨年の香港電影金像奨の最優秀作品賞を受賞して、香港のみならず中国で大ヒットしたように、多くの人は気にならなかったようです。そして、そんな僕も、ラストシーンにはうならされました。香港映画の伝統もまざまざ健在といえましょう。
posted by 映画好きパパ at 07:48 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。