2020年03月09日

野生の叫び声

 100年以上前に書かれたジャック・ロンドンの名作の映画化。犬たちの表情や豊かな自然はいいのですが、いかにもアメリカ映画風にとってつけたようなラストの改変は失敗だったと思います。
 
 作品情報 2020年アメリカ映画 監督:クリス・サンダース 出演:ハリソン・フォード、ダン・スティーヴンス、オマール・シー 上映時間99分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズららぽーと横浜 2020年劇場鑑賞71本目



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 【ストーリー】
 カリフォルニアで飼われていた大型犬のバックは甘やかされいたずらが大好き。ところが、ある日犬泥棒につかまり、ゴールドラッシュで湧くカナダのユーコンに売り飛ばされてしまう。奥地までいくのに犬ぞりが必要だったのだ。

 逃げようとしてもこん棒でなぐられ、無理につれてかれたバック。始めてみる雪に驚いたりしていたが、奥地を犬ぞりで回る郵便配達夫のペロー(オマール・シー)とフランソワーズ(キャラ・ジー)に買われた。犬ぞりは性悪なシベリアンハスキーのスピッツに率いられていて、バックもいじめられていたが、持ち前のリーダーシップを発揮する。その後、意地悪な気取りやハル’(ダン・スティーヴンス)、孤高の老人ソーントン(ハリソン・フォード)と飼い主は変わるが、野生のオオカミの群れがバックに近づき…

 【感想】
 この映画の特徴である犬たちの表情や豊かな自然は全部CG。現地にはいっていないそうです。道理でバックの表情は人間と相通じるものがあったし、オーロラとか雪崩とか良いタイミングで起きるなと思いました。それでも、ここまでCG技術が発展したのはすごいと驚く半面、製作費は1億ドルを超える大作になり、興行的には苦戦のようです。

 序盤、かわいがられると甘やかされるの区別がつかなかったバックは、人間のいうこともきかずにいたずらし放題。その報いをうけて、誘拐されてしまいます。そして、酷寒の地について、命がけでそりをひいたり、仲間の犬と協力が必要でリーダーシップを発揮したりと、徐々に成長していきます。そして、終盤は野生のオオカミの群れとも接するようになり、どんどん野生に帰っていきます。そのプロットは原作通りです。

 ストーリーははしょってますが、ポリコレに配慮したのか、郵便配達が黒人男性とネイティブアメリカン?の女性の組み合わせは時代的にどうかと思いましたが、大雪原を疾走したり、雪崩をバックの知恵で生き抜いたりと、前半はテンポよく面白かった。また、スピッツとのリーダー争いも、子どもにもわかりやすい作りになっており、これも納得できるできです。

 しかし、犬ぞりの郵便配達が廃止となり、飼い主がハルに移ってからは、原作通りとはいえ苦しいことが多くなります。そして、終盤、ソーントンは一人で死んだ息子と行くのが夢だった奥地へと向かいます。そこからが完全にオリジナルになるのですけど、何だかとってつけたような話になり失速。こんなありきたりなストーリーだったら、時代的に難しいとはいえ原作に忠実にするか、いっそスパっとおわってくれたほうがよかったのに。

 見どころはCGだし、ストーリーは失速するしとなると、アメリカで今一つだったのもわかる気がします。ハリソン・フォードをはじめそれなりのスターをそろえているのにねえ。
posted by 映画好きパパ at 07:33 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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