2020年03月10日

初恋

 三池崇史監督らしい、血まみれエンタメの快作。どいつもこいつもいっちゃって、悪人同士の潰しあいのなか、主人公とヒロインの逃避行という王道は楽しめました。ただ、突き抜けた感じはなかったかな。

 作品情報 2019年日本映画 監督:三池崇史 出演:窪田正孝、小西桜子、内野聖陽 上映時間115分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズららぽーと横浜 2020年劇場鑑賞72本目



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 【ストーリー】
 若き天才ボクサーの葛城レオ(窪田正孝)は格下相手にまさかのKO負け。医師(滝藤賢一)が診察したところ、重度の脳腫瘍でいつ死んでもおかしくないといわれた。人生に絶望した葛城は歌舞伎町をさまよっていたところ、怪しげな男大坪(大森南朋)に追われていたモニカ(小西桜子)を助ける。

 そのころ、歌舞伎町では日本人暴力団と中国マフィアが一触即発の状態だった。中国マフィアの幹部ワン(顔正國)に重傷を負わせた権藤(内野聖陽)が出所したことで緊張は一気に高まった。権藤の弟分の加瀬(染谷将太)は抗争のどさくさに組の管理する麻薬を横領しようと計画。悪徳刑事の大坪と協力し、組織が借金のカタに売春させ、薬漬けにしていたモニカのせいにしようとしていた。ところが、レオがモニカを助けたためすべての歯車が狂いだし、血で血を争う抗争が始まる。

 【感想】
 アクション映画の体裁をとっていますが、三池監督はタイトル通りラブストーリーだといっていますし、人生に無関心だったレオがモニカとの運命的な出会いと、血なまぐさい抗争をへて血の通った人間になる成長ストーリーにもなっています。けれども、どうみても抗争のほうが面白い。まあ、レオたちは巻き込まれて受け身になっているせいもありますが。

 加瀬と権藤の計画は一見、完璧でした。麻薬を管理する元ハングレのヤス(三浦貴大)を殺害し、モニカとヤスの彼女のジュリ(ベッキー)を始末しちゃえば、あとは大坪がいかようにも捜査をごまかして死人に口なしというわけです。ところが、レオがモニカを連れて逃げたうえ、ジュリがとんでもない暴力女だったため、計画は破綻。ヤクザもチャイニーズマフィアも2人の行方を必死に追います。その途中でごろごろと死体の山。しかも、内野、染谷、大森といった連中のいかにも悪そうな顔つきがゾクゾクします。

 一方、幼いころ虐待を受けたモニカは、虐待する父親( 山中アラタ)の幻覚をたびたびみますが、それがブリーフいっちょうのシュールなすがた。こういう無茶苦茶なノリも三池節らしくて楽しめました。また、クライマックスには予算の関係か、突如アニメが入る潔さ。邦画のエンタメとしては久々にはまります。

 窪田と小西はこの間、ファンシーで共演したばかりですが、まったく別人にみえるのだから俳優は面白い。とくに小西は現在、深夜ドラマの「死にたい夜にかぎって」(これが傑作!)にも出演していますが、見るたびに役柄が異なっており、今後が楽しみです。

 脇役組もそれぞれ楽しそうに演じており、エンディングロールのバックでそれぞれアップでうつりますが、本当に渋い。なかでも一番お得だったのがベッキー。愛する彼を殺され、復讐の鬼となった暴れまわる魅力に、男女ともはまりそう。不倫騒動以来、試行錯誤していましたが、完全にふっきれたといえそうです。また、中国マフィアの女性幹部役にディーンフジオカの妹だそうで、雰囲気はミステリアス。三池組をへたことで今後化けるか注目したいところ。
posted by 映画好きパパ at 07:14 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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