2020年03月20日

羅小黒戦記

 中国の動画発のアニメ。世界観といいアクションといい、日本のトップクラスのアニメに比肩する見事さ。GDPだけでなくコンテンツも中国にぬかれるかも。

 作品情報 2019年中国映画アニメ 監督:MTJJ 声の出演:山新、劉明月、郝祥海 上映時間101分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2020年劇場鑑賞82本目 



ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
 【ストーリー】
 古来、この世界には妖精がいるが、人間とかかわるのを嫌がり人里離れて暮らしていた。黒猫の妖精ロシャオヘイ(声・山新)も山奥に住んでいたが人間の開発で追い出されて、行くあてもなくさまよっていた。人間に襲われていたシャオヘイは、青年の姿をした妖精フーシー(郝祥海)に助け出され、フーシーが妖精仲間と隠れ住んでいる島で一緒に暮らすことになる。

 仲間ができて大喜びのシャオヘイだが、そこへ執行人のムゲン(劉明月)が襲い掛かる。フーシーたちは逃げ出すが、シャオヘイは捕まってしまい、「館」と呼ばれる妖精たちの屋敷に連行されることになる。最初は脱走しようとしたシャオヘイだが、彼の素質を見抜いたムゲンはシャオヘイに妖精として生きる術を教えていく。やがてフーシーとムゲンの対立の理由を知り…

 【感想】

 羅小黒戦記はロシャオヘイセンキと読みます。この主人公のシャオヘイが何ともかわいいキャラクターデザイン。普段は目が大きな黒い子猫ですが、人間に化けるときはまだ術が未熟なので猫耳やしっぽがみえたりします。性格も素直だけど曲がったことは嫌い。フーシーたちの仲間になったときは本当にうれしそうに甘えて、子猫が1人で暮らすのは大変だと同情したくなりました。ムゲンとの旅では、脱出を繰り返すたびにムゲンの術につかまるというのが一種のギャグになっていて笑えます。それを繰り返すうちに、ムゲンの正義の心がわかり、反発しながらも師匠のように尊敬していきます。
 
 敵味方とも魅力的なキャラクターが登場しますが、すでにシリーズ化されているかのように
詳しい説明はなく、観客が想像する形です。例えば、ムゲンは妖精のような術を使えるのに、妖精ではなくて人間です。その彼がなぜ妖精たちの組織「館」で最強の執行人になっているのか説明は一言もありません。フーシーと仲間たちが過去にどういうような経緯があったのかも想像の域をでません。でも、それだけにいろいろ想像できて楽しいのですよね。

 主要キャラだけでなく脇役も魅力的。流行の服を気にするくせに変なヘアスタイルの女性執行人ナタ、フーシーの師匠のくせに強いんだか弱いんだかわからないミン先生とへっぽこ弟子のモモなどなど。多彩な登場人物が出てきて何ともあきません。キャラデザインも日本のアニメといわれても納得しそうな、ちょっと懐かしい感じのものと、中国古来の妖怪っぽいキャラとがあわさり、魅力的。

 アクションシーンも序盤のムゲン対フーシーの一騎打ちに近いところも迫力がありましたが、クライマックスの市街戦がスケールも大きいですし、これまた日本のアニメでも似たようなシチュエーションを観ることがおおいだけに、非常に満足しました。中華系のアニメというと、去年みた「幸福路のチー」のようないかにも中国っぽいキャラのイメージしかなかったので、斬新さにちょっとびっくりです。

 ストーリーも、自然破壊をする人間に対して妖精たちがどう向き合うかという、これまたジブリとかでも取り上げそうなプロットをしっかり使っており、日本人の僕がみても何ら違和感がありません。ぜひともこの劇場版の世界をシリーズ化してほしいものです。(日常系の短編はYouTubeでアップされて、何本かは日本語字幕を設定できます。)
posted by 映画好きパパ at 11:01 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。