2020年03月21日

ジョン・F・ドノヴァンの死と生

 カナダの若き俊英グザヴィエ・ドラン監督の豪華キャストによる新作。ドラン監督作品ってあまり会わないこともあり、映像や音楽はスタイリッシュでしたけど、今一つ理解できませんでした。

 作品情報 2018年カナダ、イギリス映画 監督:グザヴィエ・ドラン 出演:キット・ハリントン、ナタリー・ポートマン、ジェイコブ・トレンブレイ 上映時間123分 評価★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ湘南 2020年劇場鑑賞83本目 



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 【ストーリー】
 2006年ニューヨーク。若手スターのジョン・F・ドノヴァン(キット・ハリントン)が急死する。彼はイギリスの11歳の少年、ルパート・ターナー(ジェイコブ・トレンブレイ)と文通しており、ルパートは母のサム(ナタリー・ポートマン)とともに渡米し、ジョンと会う直前のことだった。

 それから10年たち、若手俳優となったルパート(ベン・シュネッツァー)は、ジョンとの100通にも及ぶ手紙を公開。ジャーナリストのオードリー(タンディ・ニュートン)の取材に答え、謎に包まれたジョンの死の真相について語りだす。

 【感想】
 予告編からみて期待したのだけど、日本との文化の違いもあってか今一つしっくりきませんでした。日本だったらスターが子供と文通していても美談になってもスキャンダルになることはないと思います。ところが、予告編にあるように、ジョンと文通していたというだけで、ルパートはマスコミに追いかけられる騒動になってしまう。おそらく、児童ポルノを想起するからなんでしょうけど、ちょっとその感覚がわかりませんでした。そもそも、11歳の少年のところにマスコミが殺到するような悪いことなのか?

 両親の離婚でアメリカからイギリスに引っ越し、学校でもアメリカ人の転校生ということでいじめられていた少年と、一見、若くして金も名声も得ているように見えながら、勝手に一方的に愛情をそそぐ母親(スーザン・サランドン)、自分の気持ちを理解しようともしないマネージャー(キャシー・ベイツ)ら周囲に心を許せず、さらに、同性愛を隠していることから孤独に感じているジョンが、実は似た者同士だったから文通していたということなのでしょう。でも、スターだろうが子供だろうが、孤独を感じている人は世の中いくらでもいるわけで、この2人の心の交流というのがいまいち伝わってきませんでした。

 ただ、ドラン監督自身が、ルパートに自分の子どもの頃の思い出を投影しているみたいで、ルパートの描写とジョンの描写のバランスが今一つでした。例えば同性愛の話でいうのならば、せっかくエイミー(エミリー・ハンプシャー)という幼馴染の女性の恋人を出しているのだから、もうちょっと彼女に時間を割いたら、より物語に深みがましたろうに。

 ジョンの何気ない立ち振る舞いの中に現れるぞくっとするようなセクシーな姿は見事にとらえているし、雰囲気的にはいいところがあるのだけど、やはり全体的に今一つまとまりきれなかった感じがします。
posted by 映画好きパパ at 07:45 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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