2020年03月27日

弥生、三月 -君を愛した30年

 30年に及ぶ運命の恋を、3月に絞って描くという意欲作ですが、ちょっと突っ込みどころが多くて。何より、難病とともに東日本大震災を、恋愛の障害物として描いており、早くも震災が風化されているのかという気になりました。

 作品情報 2019年日本映画 監督:遊川和彦 出演:波瑠、成田凌、杉咲花 上映時間109分 評価★★(五段階) 観賞場所:横浜ムービル 2020年劇場鑑賞89本目 



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 【ストーリー】
 1986年、宮城の高校生、山田太郎(成田凌)は、通学バスの中で失言してしまい同級生の結城弥生(波瑠)に平手打ちをくらう。それが2人の出会いだった。弥生の親友、渡辺サクラ(杉咲花)が山田に恋をしていたが、サクラはHIVで余命いくばくもなかった。その彼女をいじめから守ろうとする弥生の姿に、太郎は感激する。弥生もまっすぐな太郎の性格に好感を抱くが、親友の好きな相手ということで自分の気持ちを伝えることはなかった。

 やがてサクラはこの世を去り、プロサッカー選手志望の太郎と教師志望で大学に進学した弥生は別々の道を歩み始める。それぞれ違った人と結婚してしまったが、子供の交通事故や以外東日本大震災などさまざまなアクシデントが2人を襲い…

 【感想】
 人気脚本家の遊川和彦が監督と脚本をして、プロットも面白そうだったのですが、うーん。なんか劇的な出来事がいろいろ起きるのだけど、それが2人の恋愛のためにクリアしなければならないミッションにしかみえず、ちょっとひいてしまいました。難病のサクラの死もそうですし、震災もそうです。それによって二人が簡単に結びつくのを阻止する材料でしかない。

 また、都合の良い偶然が多すぎる。サクラは「見上げてごらん夜の星を」が好きな曲だったという設定なのですが、太郎や弥生がなんか決断するときに必ずこの曲が流れる。じゃあ、サクラはこの曲にどういう思い出があるのかとか思うと、一切触れられていない。この曲も2人の恋愛をうまくいかせるためのラッキーアイテムでしかないのですよね。せめて、生前の3人の思い出が詰まっているならまだしも、いきなり、サクラの好きな曲でしたといって何度も流されても、感動の押し付けにしかみえません。

 そもそも、主役2人が高校生からアラフィフまで演じているのに、容姿がほとんど変わらないのも難点です。髪型はもちろん変えているとはいえ、もう少し歳月の重みを役者のメイクでもみせてほしかった。極めつけはエンディングロールで、太郎と弥生が手をつなぎながらこの曲を歌うのですが、いやアラフィフの役でしょう。2人の見つめあうところなんかちょっとひいてしまいました。「マチネの終わりに」の福山雅治と石田ゆり子のカップルがこんなことしますか。でもアラフィフのカップルといったら、現実には超イケメンの福山と石田のカップルでも、あんなことは想像できないぞ。

 とはいえ、久しぶりに気の強い役の波瑠が見られたのは良かったです。それだけに、もうちょっとエピソードを絞るとか、偶然を減らすとか、普通のラブストーリーにすればよかったのに。ドラマだと1クール10回以上あるからイベントがてんこ盛りでいいのでしょうけど、2時間ない映画で、いろいろ盛り込まれても、消化しきれませんでした。
posted by 映画好きパパ at 07:42 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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