2020年04月05日

藁の楯

 ストーリーにツッコミどころがあっても、派手なアクションがあれば勢いで乗り切れるけど、それがなくなったとたん、穴だらけが目についてしまう… 前半は面白かったのになあ。脚本が悪いのか、予算が少ないのか。でもカンヌに持っていくんですよね。

 【ストーリー】
 財界の大物、蜷川(山崎努)の7歳の孫娘が連続少女暴行殺人犯の清丸(藤原竜也)に殺された。蜷川は清丸を殺害したものに10億円の賞金を出すことを宣言する。

 福岡で逮捕された清丸を48時間以内に東京の警視庁まで護送しなければならないが、10億円の賞金目当てに警察内部の人間ですら清丸の命を狙う始末。警視庁警備部SPの銘苅(大沢たかを)、白岩(松嶋菜々子)ら5人の警官が護送チームに任命されるが、そのなかにもスパイがいるかもしれない。人間のクズのような男を、命懸けで守れるか、過酷な旅が始まった。



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 【感想】
 CMでも流れている派手なシーンは面白かった。高速で大量のパトカーで護送しようとすると、ニトログリセリンを積んだタンクローリーが突っ込んで、パトカーを踏み潰していく。新幹線で護送しようとすると、一般の乗客(まあ小沢和義が演じているのだからヤクザだろうが)が襲ってくる。5人の護送チームが疑心暗鬼になりながら、困難を乗り越えていくアクションシーンは面白かった。特に台湾ロケを敢行した新幹線のシーンまでは、さすが三池崇史監督と素直に感心。

 しかし、中盤以降がツッコミどころ満載。そもそも、新幹線に乗るまでは、あれほど多くの人間が清丸目当てに襲いかかってきたのに、降りてからは予算が切れたのか、少人数が動き回るだけ。清丸サイトで位置は示されていたはずだから、もっと大勢に襲撃されないのはおかしいし、だんだん退屈になる。

 また、主要登場人物が死んだり、絶体絶命のピンチになるとて家族のことを延々と語りだすのも、邦画の悪い癖という感じ。1人だけならまだしも、みなさんそうなのだから、ちょっと引いてしまう。極めつけはラストで、いったい何がどうなってそうなったかわからなかった。というか、ハリウッドのアクションだったら、このラストに至るまでの過程をクライマックスとして盛り上げるだろうに…

 しかし、完全に主役を食った極悪人役の藤原、執念で清丸殺害を計画する山崎努、護送チームの岸谷五朗、伊武雅刀といった濃い〜面々の芝居は見ていて飽きない。大沢、松嶋の主役陣が正統派的登場人物だけに、その落差は笑いつつも、面白い。一番若い刑事役の永山絢斗だけが、濃厚派、正統派どっちつかずの演技で損をしていた気もするが。

 さて、この映画の宣伝でもある、クズでも職務で守らなければならないのか、という点は、それは警察官だから、法律を遵守しなければならないだろう、で私の中で早々に完結してしまったので、純粋にアクション映画としてしか見ることができませんでした。それでも前半に敬意を評して★★★★(TOHOシネマズ渋谷)
【2013年に見た映画の最新記事】
posted by 映画好きパパ at 20:30 | Comment(0) | 2013年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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