2020年04月08日

言の葉の庭

 「秒速5センチメートル」の新海誠監督の最新作。中編アニメの「言の葉の庭」と短編アニメの「だれかのまなざし」の併映で、父と娘の触れ合いを描いた「だれかのまなざし」の方が好みでした。

 【ストーリー】
 都会で一人暮らしをするOLの綾(声・花村怜美)は日常につかれきっていた。久しぶりに父(小川真司)から電話がかかってきたが、邪険な応対をしてしまう。子供のころは父のことがあんなに好きだったのに、いつから、うざく感じたのだろうか、とふと思った。仕事で忙しい母の代わりに、父は猫のみーちゃんを飼ってくれた。しかし、みーちゃんも年老いて、同時に父も年老いたことに綾は気がつく。(だれかのまなざし)

 高校1年生のタカオ(声・入野自由)は雨が降る朝は学校をサボり、新宿御苑の庭園に行く。靴職人になりたいタカオはそこで、靴のデザインを考えるのだった。ある雨の朝、チョコレートをつまみに金麦を飲んでいる年上の女性ユキノ(花澤香菜)と出会う。どこかで見た気もするが、彼女は気のせいだという。そして、別れ際に万葉集の和歌を口ずさむ。その時から、雨の朝に限った2人の交流が始まった。



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 【感想】
 新海監督の前作「星を追う子供」は、宮崎駿テイストの濃いファンタジーだった。本作はその前の「秒速5センチメートル」のような、どこにでもある切ない思いを描いている。「だれかのまなざし」は親子で、「言の葉の庭」は年上の女性と対象は違っているが。

 「だれかのまなざし」は、父親からみれば、さもありなんという父と娘の物語で、娘を持つ父親である僕から見ても、胸の奥がいたんでしまう。嫌いではないけれど、なんとなくうざくて、でも父の思いがわかる娘との関係。そこに猫の話がつくのだから、こちらの涙腺をどんどん刺激していく。

 一方、「言の葉の庭」は、現代どこにでもありそうな話に見えて、僕からすると一種のファンタジー。リア充の世界はしらないよ、といったところだろうか。しかし、実写とみまがうばかりの精密なバック、降りしきる雨と庭園の池にかぶさり葉を落とす木の描写、実写以上に美しい夕景などのライティング、そして、萌え系のキャラクターと新海アニメの魅力が爆発。物語としてもよくできている。

 「秒速」では山崎まさよしの音楽も強烈なインパクトがあったけど、本作で使用している大江千里の「Rain」はそれほどの印象は残さないで、物語に寄り添う感じ。それにしても雨がこんなに素敵な時間をもってくるとは思ってもみませんでした。2本あわせて1時間という短さもいい。★★★★(TOHOシネマズ渋谷)
posted by 映画好きパパ at 20:14 | Comment(0) | 2013年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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