2020年04月10日

クロユリ団地

 ホラーとしての怖さはあまりないのだけど、背景に孤立しがちな現代社会の病巣を描こうとしているのは評価しています。ただ、「リング」の中田秀夫監督にしては、怖さ不足かな。

 【ストーリー】
 介護士になるため、専門学校に入学した明日香(前田敦子)は、両親(勝村政信、西田尚美)と小学生の弟(佐藤瑠生亮)ともに、古い団地のクロユリ団地に引っ越してきた。新しい生活が始まり、明日香は団地の公園でミノル(田中奏生)という6歳の少年と仲良くなった。だが、クロユリ団地は幽霊が出ると噂され、何人もの住民が不可解な死を遂げていた。明日香の周りにも奇妙な現象がおき、彼女は団地の特殊清掃を請け負った業者の笹原(成宮寛貴)に相談する。




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 【感想】
 結構、フェアに作っているため、あれ、これはおかしいなと感じたところはやはり伏線。多分、これはこうなんだろうな、と思った関係はやはりその通りになる、ある種ホラーとして予定調和の世界。1箇所だけトリハダが立ったところがあったけど、これも、突然大きな音を出されるというJホラーの典型的な場面であり、G指定(全年齢鑑賞可能)ということもあり、残酷なシーンは出てこない。まあ、人が死ぬだけど、そこのCGもいかにも作り物という感じであまり怖くない。

 その代わり、心理的というのか、これからの高齢化社会に、もしひとりぼっちで余生を過ごさなければならなくなったとき、この映画にあるようなことが起きたら嫌だな、と心の奥底をひっかかれるような気がしました。ひとりぼっちでずっと生きるのと、さっさと死ぬのとどちらが幸せなのか。

 また、古ぼけた団地というのは、かつては新しい家族が移り住み未来へのスタートだった場所が、今や高齢化で行き場のない、いわば未来などどこにでもない場所のアイコンでもあります。過去に囚われるというのはどういうことなのか、考えさせられました。

 前田敦子の演技は全体的には及第点だけど、こういっては失礼なんだけど、絶世の美女というより、親しみのあるお姉さんタイプの女優なので、美女が恐怖で絶叫するというホラー映画的スクリームクイーン的な観点からすると物足りなかった。彼女のファンは満足するだろうけど。あとは演技もというよりは、雰囲気を楽しむ作品でしょうか。深夜ドラマで番外編をやっているそうだけど未見。また、2週連続1位とスマッシュヒットになったため、続編を作る計画があるそうですが、登場人物をがらっと入れ替えるのか、それともメインは変わらないのでやるのか、どうなるのでしょうかね。★★★(109シネマズグランベリーモール)
posted by 映画好きパパ at 07:25 | Comment(0) | 2013年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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