2020年04月11日

カルテット!人生のオペラハウス

 英国らしいシニカルなユーモア映画。クラシックがふんだんに聞けてお得な気分になれるし、エンドロールに流れるおまけ画像は感慨深いものはあるけど、それほどウェルメイドではないので、大泣きしに行った人はがっかりするかも。

 【ストーリー】
 引退した音楽家の老人ホーム「ビーチャムハウス」は資金難で苦しんでいた。ホームの女医コーガン(シェリダン・スミス)や舞台監督のセドリック(マイケル・ガンボン)は、一般向けのコンサートを開き、資金難を回収しようと計画する。

 ホームに新たに大物オペラ歌手のジーン(マギー・スミス)が入居してきた。セドリックは他のオペラ歌手のレジー(トム・コートネイ)、ウィルフ(ビル・コノリー)、シシー(ポーリー・コリンズ)とヴェルディのリゴレットのカルテット(四重唱)を計画する。英国音楽史上に残る名優ばかりだ。だが、ジーンは自分が年老いて恥をさらしたくないと拒否、さらに、ジーンとレジーの間には長い確執があった。果たしてコンサートは無事成功するのか。



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 【感想】
 ユーモア、涙、そして美しい田園風景と英国色満載の作品なのですが、監督はなんとダスティ・ホフマン。これが初メガホンです。ヴェルディの生誕200年を記念作品の位置づけですが、サリヴァンのような他の音楽家はもとより、ビゼー、サン・サースなど英国以外の音楽もふんだんに流れて、心地が良い。

 さて、物語自体は、余計な描写があったり、伏線があまり回収されていなかったり、単調に思える部分も。けれども、年をとるということはどういうことで、肉体的にも精神的にもいかに大変か。それでも、生きるということはいかに素晴らしいかということを歌い上げており、若い人よりも中年以降でないと難しい作品かもしれません。

 40そこそこですが、若い頃は平気でできたことが全然できなくなったり、体力も衰えてしまって頭を抱えることもしばしば。まして70歳ぐらいになったら、しんどいことばかりでしょう。さらに、年を取れば頑固になったり、記憶もはっきりしなくなったり、若い時以上にいらつくこともしばしば。そういった加齢の醜さ、大変さを真正面から描いています。けれども、そういったものが吹っ飛ぶのがラストのコンサート。脇役の人もみんな、本物の音楽家を使っており、演奏は鳥肌ものです。英国を代表する4人の名演も見ごたえあります。

 個人的に面白かったのが、レジーが地元の若者に音楽史の講義をするシーン。そのためにラップなどを一生懸命聞くものの、レディ・ガガがわからない、といったところは、微笑ましい。黒人の若者とラップとオペラの違いを語り合い、最後のコンサートにちゃんと若者が来ていたのもほっこりしました。★★★★(109シネマズグランベリーモール)
【2013年に見た映画の最新記事】
posted by 映画好きパパ at 07:42 | Comment(0) | 2013年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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