2020年04月23日

きっと、うまくいく

 インドで歴代1位の爆発的なヒットを呼んだ作品。笑いあり、涙あり、社会風刺あり、もちろん歌もありと、なんでも詰め込んであり、3時間近い上映時間も飽きずに楽しめます。

 【ストーリー】
 インドの名門工業大学ICEを卒業したファルハーン(R・マダヴァン)は、同級生のチャトル(オーミー・ヴェイドヤー)から、卒業後、音信不通だった親友のランチョー(アーミル・カーン)の居場所がわかったと教えられ驚く。もうひとりの親友、ラージュー(シャルマン・ジョーシー)とともにランチョーに会いにいく。

 学生時代、天才だが自由に生きるランチョーと、ファルハーン、ラージューの3人は固く友情を誓っていた。規則一点張りでランチョーを敵視するヴァイラス学長(ボーマン・イラーニー)や、陰険な秀才だったチャトルと衝突を繰り返しながらも、キャンパスライフを謳歌していた。だが、ランチョーにはだれにも言えない秘密があり、卒業後、親友2人や、学長の娘で恋人のピア(カリーナー・カプール)の前から、姿を消さなくてはならなかったのだ…



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 【感想】
 現在のファルハーンを語り部に、現代と10年前の学生生活を交互に映し出していきます。予備知識なしでも、それぞれのキャラが立っているし、ある意味勧善懲悪のストーリーですが、インドで猛烈なヒットになったのは、現代のインド社会の問題を鋭くえぐっているからです。

 インドでは貧富の差は激しく、良い生活をするには、エンジニアになるしか方法はありません。そのため、日本とは比べ物にならない競争社会となっています。ヴァイラス学長が、劇中、盛んに「ひたすら勉強して、相手を蹴落とさないと、社会から抹殺される」と学生たちを脅しますが、それは現実にインドで起きていることです。さらに、宗教間の対立や女性蔑視もインドの発展を遅らせています。

 ひたすら勉強して、落第、退学などになれば、自分だけでなく、自分の一族すら貧乏のままというインド社会。映画では早いうちに、絶望で自殺する生徒が出てきて、見ているこちらにショックを与えます。しかし、ランチョーは、そうではない生き方もあるということを教えてくれる、一種のファンタジーのような存在としてでてきます。学長やチャトルは、学問を立身出世の道具としか見ていないのに対して、ランチョーは学ぶことそのものの楽しさを突き詰めていきます。日本では、後者のやり方も許されるのに、現実のインド社会では決して許されない。

 また、ファルハーンはイスラム、ラージューはヒンズー教徒、そして、3人の弟分のような存在のミリ坊や(ドゥシャント・ワーグ)はキリスト教徒と、宗教の違いを超えて彼らは結束。さらに、ピアは女医であり、父親の押し付ける結婚相手にNOといえる自立した女性です。彼らがスクリーンのなかで縦横無尽に活躍することが多くの共感を得たのだと思います。

 堅苦しい分析になってしまいましたが、映画は新興国の作品ならではの勢いにあふれ、とにかく楽しい作品。伏線の貼り方も見事だし、ラストまで、なんどもハラハラさせられるなど、3時間テンションは上がりっぱなし。まさに映画らしい映画ではないでしょうか。ただ、ちょっと脂っこすぎるところもありましたが。★★★★(シネマート六本木)
【2013年に見た映画の最新記事】
posted by 映画好きパパ at 07:26 | Comment(0) | 2013年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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