2020年04月24日

華麗なるギャツビー

「ミッドナイト・イン・パリ」にも出てきたフィッツジェラルドの米文学を代表する作品を映画化。バズ・ラーマン監督らしい豪華絢爛で、でも人間の本質をえぐるような作品に仕立てていました。

 【ストーリー】
 1920年代のニューヨーク。作家になる夢が破れて証券マンとなったニック(トビー・マグワイア)は湖畔の小さな家を買う。隣人は若き大富豪、ギャツビー(レオナルド・デカプリオ)だった。謎めいた彼は連日連夜、城のような邸宅でド派手なパーティーを繰り返していた。

 対岸にはニックの従姉妹デイジー(キャリー・マリガン)とその夫で名家の御曹司トム(ジョエル・エドガートン)が住んでいた。ギャツビーのパーティーに招かれたニックは、ギャツビーとマリガンの昔のロマンスを打ち明けられ、二人の再会を取り持つよう依頼される。



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 【感想】
 5度目の映画化ですが、原作、これまでの映画とも未見。2Dでみたけれど、この豪華絢爛のパーティーの様子は3Dでみたかったかなあ。予告編でもやっているけど、こういうド派手な演出は「シカゴ」「ムーランジュージュ」を手がけてきたラーマン監督ならではのもの。現代のヒップホップと当時のジャズがこんなにうまく融合するとは思わなかったし、花火が一斉に上がるシーンは、思わず見とれてしまいました。

 ギャツビーのド派手なパーティーに参加できれば面白いだろうけど、実はこのパーティーは中身のない空虚なものだということが、だんだんわかってきます。彼が欲しかったのは真実の愛で、金も豪華な生活も、みんなそのための空虚なもの。いやらしい中年男が演じれば、ストーカーにすら見えてしまうかもしれないけれど、デカプリオの爽やかで、でも空虚な笑顔が、そうしたことをすべて覆い隠してしまうから、素晴らしい。彼の初登場シーンは非常に印象的です。

 そして、デイジーという女性の複雑さ。男性にとって女性というのは永遠に謎ですし、決して理性では動かないものなんですよね。キャリー・マリガンは若手の中でもトップクラスの女優と思っていたけど、今作でも彼女の振る舞いに翻弄されていく男たちに同情します。また、ギャツビーの極端なまでの純愛ぶり、トムの鼻持ちならない嫌らしさの両極端に比べて、ニックが唯一、女性に奥手で、語り手としての立場を動かない構成もわかりやすい。

 中盤まではお腹いっぱいかと思っていたけれど、お金や名誉、そして愛すらもどんな意味があるのかとやるせなくさせる終盤へ向けてのカタルシスがまたたまりません。過去は取り戻せないから現在はあるということをこれほどせつなく描けるとは。今のアメリカや日本でも、金さえあればなんでもできると勘違いしている人が多いようだけれど、この映画はそうした人間への強烈な風刺になっていますね。★★★★(109シネマズ港北)
【2013年に見た映画の最新記事】
posted by 映画好きパパ at 07:40 | Comment(0) | 2013年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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