2020年04月24日

真夏の方程式

 福山雅治のガリレオシリーズ映画化第2弾。テレビシリーズの不出来が嘘のように、上質の邦画に仕上がっていました。第一弾の「容疑者Xの献身」もそうですが、シリーズ化したテレビドラマ原作の映画ではこのシリーズが一番お気に入りです。

 【ストーリー】
 物理学者の湯川(福山雅治)は美しい海の玻璃ヶ浦に、海底調査に訪れた。町では開発賛成派と反対派に二分されており、説明会で反対派の女性、川畑成美(杏)の一方的な意見を湯川はたしなめる。

 湯川の泊まったホテルは、成美の家だった。夏休みで来ていた成美の従兄弟で理科嫌いの小学生、恭平(山ア光)と湯川は、ふとしたことで知り合う。翌朝、ホテルの客で元刑事の塚原(塩見三省)が遺体で見つかった。探偵ごっこをしたがる恭平をよそに、湯川は成美と彼女の両親(前田吟、風吹ジュン)に不審な点を感じる。



ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
 【感想】
 子供嫌いの湯川が子供と交流するという異色の設定に加えて、恭平も含めた川畑一家と湯川のかかわりが物語の大きな柱になります。理系でズバズバと物事を切っていく彼が、家族のつながりといったものに気を遣うようになったのは、「容疑者X」の反省でしょうか。

 「博士、博士」と慕う恭平と湯川の掛け合いがたまらなく素敵。小学生のうちに、こんなに立派な大人と知り合えたということは、恭平にとってこの夏一番の思い出で、自分自身が大人になった時に必ず役に立つことでしょう。同時に湯川の配慮をわかるときもきっと来るはず。

 また、犯人の動機についても、メロドラマティックとはいえ、子供を持つ親にとってはたまらなく、ぐっとくるもので、このへんをしっかり描いていることが凡百の刑事ドラマとは違ったものにしています。ただし、ある意味この作品は犯人を同情的に描いていますが、私は犯人の行動は独りよがりの自分勝手で臆病なもので、もっと徹底的に糾弾されるべきだと思いました。見たあとは、そこがすっきりしなかったけど、でも、作り手側はそのモヤモヤ感も含めたかったのでしょうね。韓国版の「容疑者X」のように、湯川をいっそのこと省いてしまえば、こうしたモヤモヤは起きなかったかもしれません。

 ロケ地はエンドクレジットから伊豆と思われるますが、美しい海をきっちりとスクリーンに見せるというのは、実は結構難度が高いことで、テレビ映画でこのへんの基本が徹底しているのには関心しました。また、西谷弘監督の手腕か、テレビ版では何のためにいたのか分からなかった岸谷刑事(吉高由里子)が適度に活躍したのもグッド。ドラマ版のファンだけでなく、今作だけ見ても十分楽しめる作品だと思います。★★★★(109シネマズ港北)
【2013年に見た映画の最新記事】
posted by 映画好きパパ at 21:00 | Comment(0) | 2013年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。