2020年04月29日

ガッチャマン

 あちこちで評判が悪くて、「デビルマン」級かと覚悟して見に行ったのに、そこまで突き抜けてなくてちょっと残念。まあ、邦画の悪いところがだらだらでている見本のような映画でした。俳優陣は頑張ってるのになあ。それでも、今年(2013年)のワーストは確定でしょうか。

 【ストーリー】
 21世紀初め、謎の侵略者「ギャラクター」の襲撃により、地球の半分が壊滅状態に陥った。ギャラクターには通常の武器は通じなかったが、古代遺跡から発掘された「石」の適合者のみ、ギャラクターを倒すことができた。

 適合者であるケン(松坂桃李)、ジョー(綾野剛)、ジュン(剛力彩芽)ら5人の若者は、特殊なスーツに身を包み、ギャラクターの侵略に立ち向かっていった。



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 【感想】
 原作アニメは子供のころ見ていました。でも、僕は原作と映画が違っても当然と思っており、世間では評判の悪かったキムタク版「ヤマト」や、ヤッターマン実写版なども、楽しめたので、「ガッチャマン」も、原作と別物と考えれば楽しめるかなと思ったけど、無理でしたwww

 「パシフィック・リム」のところで触れたように、アクションSF映画に恋愛場面は最低限でいいと思っています。それも、メインたるアクションのテンポを邪魔しない描写にすべき。しかし、ここれはジュンがしょっちゅうケンにイチャイチャする場面ばかり入っていて、うざくてしかたがありません。そもそも、冒頭、地球が侵略の危機にあって、人々が苦しめられているというナレーションの次のシーンが、ジュンがブランドものの買い物袋を山のごとくもっているシーンですから。そもそも、ヨーロッパがギャラクターに侵略されているのなら、ブランドなんてなくなってるんじゃないの?

 また、SFは現実ではありえないことを前提にしているだけに、ディテールは詳細に設定しなければなりません。ところが、この作品は何がどうなっているのかよくわからない。例えば、ケンとジュンがパーティーに潜り込むシーンがあるのだけど、これはどう考えても味方側の人間のパーティーであり、わざわざ他人に化けて潜入する理由というのがまったくわからない。潜入がばれないかドキドキさせる演出だったけど、味方なのだから、最初から堂々と通ればいいのでは。そういう無駄なところに時間をつかって、肝心のアクションの時間が削られるのだからお話になりません。それから、光石研がカークランド博士という役をやっていたのだけど、なぜ、外国人の役を普通に光石研がやっているか、一切説明はなし。まさか、光る石がでてくるから、光石研を起用したのでは、と思わせるほどの放置っぷり。

 ストーリーはともかく、SFXは良いとか、冒頭のアクションは他の邦画にないとの擁護意見もありますが、本気でしょうか?序盤の新宿での市街戦。巨大ロボットが町を壊し回るシーンは、「パシフィックリム」と比べるのは無理にしても、「ザ・タワー」のビルが崩れるシーンよりもちゃちというのはどういうこと?エキストラのやるきのなさもひどすぎる。逃げ惑う人々が襲われるって、怪獣映画の基本でしょう。それから、ガッチャマン対戦闘員の肉弾戦のアクションも、はっきりいって、深夜特撮の「非公認戦隊アキバレンジャー」のアクションのほうが上。

 結局、深夜特撮にも負けるというのは、こうしたSF特撮への思い入れ、熱気とかが感じられないのが原因なんですよね。とにかく恋バナをいれて、戦うことの意義をイジイジ主人公側に語らせ、味方を介抱せずに敵と戦っている主人公を仲間が攻めるとか。そんなこと言ったら、ヒーローどころか自衛隊、警察や消防ですら成り立ちませんから。

 俳優陣は頑張っていました。松坂は戦隊経験もあるし、綾野も会津の殿様、空幕広報室とみると、いろんな役柄ができるのはうまいなあと感心します。竜役の鈴木亮平も味がありました。原作とちがってベルクカッツエを女性にしたのだけど、このアイデアはそれほど悪くはなく(矛盾どころはいっぱいですが)、初音映莉子もよかった。ギャラクター幹部イリヤで出てきた中村獅童と綾野剛が戦っているのは、佐川官兵衛が松平容保と一騎打ちしているようで、にやにやしました。

 ただ、正直、剛力にはひたすらいらついた。これは、本人というよりも脚本、演出の被害者ですね。彼女の出番をすべてカットして、脚本をもっと練りこんで、佐藤信介とか三池崇史(本人は断ったそうですが)に監督を変えれば、面白いものができたと思います。少なくとも東映の戦隊シリーズと同じ脚本家、監督を任せちゃえばよかったのでは。★(109シネマズグランベリ−モール)
【2013年に見た映画の最新記事】
posted by 映画好きパパ at 08:00 | Comment(0) | 2013年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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