2020年05月03日

マン・オブ・スティール

 アメコミ映画にそれほど思い入れはないのですが、やはりスーパーマンという保守本流のものは、それほどいじっくてはいけないのでは、と思ってしまいました。庶民を助ける明るいヒーローを期待しているのに。オリジナルヒーローものだったら良かったかな。

 【ストーリー】
 高度な文明を持つクリプトン星は、資源採掘をしすぎて崩壊の危機にあった。科学者のジョー・エル(ラッセル・クロウ)は、生まれたばかりの自分の息子を脱出させ、コデックスという謎の物質とともに希望を託す。クーデターを起こしたゾッド将軍(マイケル・シャノン)はエルを殺し、コデックスを奪おうとするが逮捕された。

 地球に流れ着いた赤ん坊は、カンザスでジョナサン・ケント(ケビン・コスナー)とマーサ(ダイアン・レイン)夫妻により、クラーク・ケントとして育てられる。成長したクラーク(ヘンリー・カヴィル)は特殊能力を隠しながら、自分が何者かを知るために世界中を放浪していた。その途中、ジャーナリストのロイス・レイン(エイミー・アダムス)と出会う。一方、クラーク・ケントが生きていることを知ったゾッド将軍は地球を襲う。




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 【感想】
 「ダークナイト」のクリストファー・ノーランが原案、「300」のザック・スナイダーが監督とアメコミファンには垂涎の顔合わせ。クラークとゾッド将軍のアクションシーンは、街の大破壊シーンとともにすさまじくハイレベルのアクション映画となっています。

 また、新鋭のヘンリー・カヴィルを囲んで、ヒロインのエイミー・アダムスはもとより、ラッセル・クロウ、ケビン・コスナー、ダイアン・レインなどスターが綺羅星のように囲み、さすがの存在感を見せます。全米で「スーパーマンリターンズ」を1億ドル近く上回る大ヒットとなり、続編も決まったのもむべなるかな。

 しかし、私個人としては、街の大破壊と裏腹に、無関係な人々が犠牲になりすぎるのが、スーパーマン映画としては納得できません。ロイスの危機は助けるのに、それ以外はどうでも良いというのは、スーパーヒーローとしてはどうなんでしょうか。しかも、悪役が一般人を攻撃するならともかく、自分の戦いの巻き添えで大勢人が死んでいるのに、ロイスとキスをしてしまうという、「パシフィックリム」とは真逆の一般受けを狙った演出をしてしまうし。また、ロイスに妙にアクションシーンをもたせたのも、気に入らない。やはり、スーパーマンは一般庶民を助けて拍手喝采のシーンがいるとおもうんですよね。

 さらに、クリプトン星でのラッセル・クロウのシーンを丁寧に描いているのですが、物語のバランスを崩しているような。そこそこ時間をとっている割に、ゾッド将軍が何をしたいのかとか、ジョー・エルが自分の息子だけよければいいのかなど、中途半端に煮詰まっているとしか思えませんでした。自分のアイデンテティーを求めて、ウジウジするというのも、最近のアメコミ映画はほとんどそんなイメージになっているし、ガッチャマンの時に批判したけど、まさか、スーパーマンでこんなシーンをみるとは思わなかった。同じ悩むのだったら、興行的には失敗したけど、「スーパーマンリターンズ」の、こんな時代にスーパーマンが必要なのか、というテーマのほうを突き詰めるほうが現代性があると思いますがね。音楽がジョン・ウィリアムズでないのも残念。

 ところで、スーパーマン俳優は大成しないというジンクスがあります。「リターンズ」のブランドン・ラウスもその後はまったくパッとしません。これは、スーパーマンがあまりにもアメリカで記号的なキャラだと言われますが、カヴィルは英国出身の俳優だから、スーパーマンがなくても本国に戻れば、ちゃんと役がつくのでしょうか。そんなことも気になりました。★★★(池袋シネリーブル)
【2013年に見た映画の最新記事】
posted by 映画好きパパ at 21:24 | Comment(0) | 2013年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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