2020年05月07日

エリジウム

 デビュー作「第9地区」が世界中の喝采を浴びた南アフリカのニール・ブロムカンプ監督によるハリウッド大作。悪くはないのだけど、シリアスに作っている割に突っ込みどころが多かったのがちょっと残念。マット・デイモンというスターを起用したせいで、前作のような、普通ぽいおっさんが活躍する意外性もなくなったし。

 【ストーリー】
 22世紀、地球は大気汚染で環境が悪化し、少数の大金持ちは宇宙のコロニー「エリジウム」へ移住。老いや病気から開放され、理想の世界を築いていた。反面、地球に残された大部分の貧しい人々は、過酷な労働や病気に苦しんていた。地球からエリジウムに密航するものは、エリジウムのデラコート長官(ジョディ・フォスター)の命令で、秘密工作員、クルーガー(シャールト・コプリー)が抹殺していた。

 元凄腕の自動車泥棒で、今は工場で働いているマックス(マット・デイモン )は、幼馴染の看護師、フレイ(アリシー・ブラガ )と久しぶりに再会する。フレイの幼い娘マティルダ(エマ・トレンブレイ)は重い白血病で、エリジウムなら治療できたが、貧乏人にはとても行くことができなかった。マックスは工場のいい加減な安全管理で多量の放射能をあび、余命5日と宣告される。自らの命とマティルダのために、エリジウムへの密航を図ろうとするマックスは、地下組織のリーダー、スパイダー(ヴァグネル・モーラ)に近づくが、密航と引換に意外な条件を突きつけられる。



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 【感想】
 宇宙コロニーの映像は美しく、緑豊かな自然やセレブの生活はまさに理想郷。ただし、予告編で流れていた映像が一部カットされているような。一方、地球上は100年以上たったとは思えない、現在のスラムそっくりで、アフリカでこうした事情を知悉しているブロムカンプ監督ならではのザラついた映像になっています。この少数の金持ち天国と多数の貧困地獄を対比するのは、よくある話ですが、現在のアメリカなどの様子をよく風刺していると思いました。

 ただ、その大風呂敷が全部たためたかというと別問題。例えばアクションにしても、地球でのアクション、スペースシャトルでのアクション、エリジウムでのアクションとそれぞれは迫力があるのだけど、その分、物語全体を小ぢんまりしたものにして、伏線などが置き去りにされてしまいました。アクションシーンをどれか削るか、上映時間をもう少し長くすれば良いのにという気がします。

 とくに、デラコート長官の扱いがもったいなかった。せっかく大物スターが2人登場しているのに、マックスとデラコートの直接の絡みがほとんどないんですよね。「第9地区」の主演のシャールト・コプリーがいかにもの悪役を楽しそうに演じているのは良かったのだけど、やはり、ちょっと練りこみが足りなかったかな。

 また、ラストは非常に疑問があり、ちょっとありきたりというか、現実問題、そんな展開、結末はないだろうというものでした。やはりハリウッド映画ということで、マーケティングとかして、こういう結末にしちゃったのかなあ。悪くはない作品とはいえ、期待がおおきかっただけに★★★(109シネマズグランベリーモール)
【2013年に見た映画の最新記事】
posted by 映画好きパパ at 20:42 | Comment(0) | 2013年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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