2020年05月10日

STEINS;GATE(2011年)

 シュタゲの愛称でしられる本格派SFアニメ。タイムマシン理論や複数の世界線など結構本格的な一方、大切な人を守るために何度もやり直しをするなど感情的にも揺さぶりをかけてくる名作です。2018年の続編、シュタインズ・ゲート ゼロも含めて紹介します。

 【ストーリー】
 大学生の岡部倫太郎(声・宮野真守)は極度の厨二病。秋葉原に未来ガジェット研究所というラボを立ち上げ、幼馴染の女子高生、椎名まゆり(花澤香菜)、デブのヲタクだがスーパーハッカーの橋田至(関智一)とともに、どたばたしながら日夜研究を繰り広げていた。

 タイムマシン理論の講演会に行った岡部は、アメリカからきた天才研究者の牧瀬紅莉栖(今井麻美)と口論になる。帰り道、何者かに刺殺された牧瀬の死体を発見する。驚いた岡部は携帯メールで橋田に連絡する。ところが、急にめまいがして気が付くと、ラボに牧瀬が訪ねてきた。牧瀬が刺されたことはなく、メールを確認すると、岡部は過去にメールを送るタイムマシンを発明してしまい、その結果、現在が変わって別の次元に移動したのだ。もとの世界の記憶は岡部にしかなかった。やがてメールだけでなく記憶を過去に送ることに成功するが、そのことで世界的な陰謀に巻き込まれることになり…



ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
 【感想】
 序盤は岡部の日常やタイムマシン理論の説明が中心で、何がどうなっているかよくわからず、話もなかなか進みません。そして、メールを過去に送れることがわかってからは、ラボのメンバーや周囲の人物たちの過去の後悔をなくすという人情話的に展開します。しかし、それは人間のやっていいことではなく、思ってもみなかった副次効果(バタフライエフェクト)が起きてしまいます。

 そして、タイムマシンが世界の歴史を変えるとしった秘密組織や超大国による襲撃もあり、後半はいっきにアクションSFっぽい展開にと広がっていきます。そして、犠牲者もでてきて、大切な仲間を守るために、別の大切な仲間を犠牲にしなければならなくなります。この究極の選択が、何とも悲痛で、岡部はだれもが無事になる世界線「シュタインズ・ゲート」を探すため、何度も悲惨な現在をやりなおすことになります。

 仲間を助けるため何度もタイムリープを繰り返すというのは、アニメでも魔法少女まどかマギカとか、映画でもバタフライ・エフェクトとかオール・ユー・ニード・イズ・キルとかあります。本作の場合、緻密な考証に基づいた設定と、文字通り命がけの岡部の苦悩がたっぷりと描かれて何とも大人の作品に仕上がっています。

 さらに、本作はラスト2話が別々の、それぞれあったはずの結末に分岐しています。そして、「ゼロ」は、一度、収まったはずの結末が、より悲惨な未来につながることがわかり、それこそターミネーターばりに人類の破滅を防ぐために苦闘するという壮大なスケールになっていきます。それでも、仲間を救うために何ができるか。岡部同様、みているこちらもどうすればいいのか、頭をフル回転しないとついていけません。

 岡部は最初大学生とは思えないおっさんにみえましたが、それも含めて登場人物はハッカー、コスプレ、メイド喫茶など2010年代前半の秋葉原に溶け込んだ形で魅力的でした。当時の2ちゃんねる用語やジョン・タイターといった言葉も出てきて、思わず懐かしくなる一面も。また、「シュタゲ」で張られた人間関係の伏線が「ゼロ」で明らかになるというロングパスもあって、緻密な脚本にはうならされます。そして、「ゼロ」から登場する新キャラたちもまた魅力的。

 ただ、キャラクターが魅力的な反面、世界線によってはとんでもない悪人になっていたりして、それが個人的には悲しかったりします。ゲームが原作ですけど、ゲームをしたらまたはまってしまうのだろうなあ。 ★★★★★
posted by 映画好きパパ at 07:03 | Comment(0) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。