2020年05月15日

陽だまりの彼女

 今年一番の美しく切なく、でも暖かいラブストーリー。上野樹里は「のだめ」以来の映画出演だけど、やはり切ないラブストーリーが似合います。

 【ストーリー】
 広告会社に務める浩介(松本潤)は、モテないサラリーマン。仕事でもドジが多く、先輩の田中(大倉孝二)や同僚のゆり(谷村美月)から、軽くあしらわれている。ある日、クライアントとの打ち合わせに登場した女性を見て驚いた。中学の同級生真緒(上野樹里)と10年ぶりに再会したのだ。

 中学時代、いじめられていた真緒をかばったことから、浩介もクラスで孤立。その分2人の仲は深まった。しかし、浩介が名古屋に転向し、2人は音信不通になったのだ。失われた時間を埋めるかのごとく、急接近する2人。しかし、真緒には、大きな秘密があったのだった…



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 【感想】
 松本潤がもてない役というのは当初違和感を感じ、同じジャニーズだったら二宮和也あたりのほうがよかったのでは、と思ったけど、浩介と真緒の2人は松本と上野しかいない、とどんどん思えるようになりました。とにかく、二人の久々の再会、そして急接近ぶり、さらに、バカップルともいえるようなラブラブぶりがとにかく微笑ましい。ビーチボーイズの名曲「素敵じゃないか」も、この映画にはまりまくっています。

 しかし、中盤以降、徐々に秘密が明らかになっていくと物語の様相も変わってきます。個人的には、ヒントを小出しにせずに、いきなりラストで明らかにするほうが、びっくりしたと思うけど、でも、2人の生活を丁寧に描いていくには、この手法のほうが良かったのかなあ。終盤の畳み掛けるような展開と、「愛している」なんて陳腐な言葉を使わずに、表情だけでみせる2人の演技は、本当に見もので、とにかく愛おしくなるような作品。また、ラストの一連の流れは、胸がきゅんとなりました。本当の愛を見つけられるというのはなんと美しいことでしょう。

 谷村、大倉のほか、夏木マリ、玉山鉄二、塩見三省といった脇役陣が、まるでアテ書きのようにぴったりとあっています。これらの俳優陣は、これまでの活躍からある意味当然なんですが、浩介と真緒の中学生時代を演じた北村匠海と葵わかなが本当に素晴らしい。葵わかなは初めて知る女優ですが、中学生時代の上野樹里と言われても信じてしまうほど、雰囲気をうまく似せています。さらに、それだけではない、独特のオーラを出しており、こんな若手女優がいたのか、とびっくりしました。

 また、冒頭の8ミリ風の画面や、江ノ島を空撮でパンする撮り方など、三木孝浩監督やカメラマンの板倉陽子の手腕もたいしたものでした。特に冒頭の部分は、この映画が上質である予感を伝えてくれ、まさにそのまま作品世界に引きずり込んでくれます。

 そうそう、主要舞台の一つに江ノ島があるのですが、「江ノ島プリズム」以上に、江ノ島の良さを十二分に引き出し、ああ、江ノ島に行ってみたいな、という気持ちにさせてもらいました。なお、江ノ島は東京の通勤圏内であることや、最近の江ノ島で全国ニュースになったのは、PC遠隔捜査事件であったりして、世間の汚れに染まってしまった私は、映画を見ながらそういうところを突っ込んでしまいましたが、もっと純真に見てもよかった、と反省。★★★★(109シネマズグランベリーモール)
【2013年に見た映画の最新記事】
posted by 映画好きパパ at 20:39 | Comment(0) | 2013年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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