2020年05月16日

花咲くいろは(2011年)

 北陸の老舗旅館で働くことになった女子高生を主人公にした青春お仕事物語。親子の葛藤、友情や働くことの大切さを丁寧に描いています。経営が傾きかけた旅館ということで、現実の厳しさも取り混ぜているのもいい。

 【ストーリー】
 東京の女子高生、松前緒花(声・伊藤かな恵)は、母親の皐月(本田貴子)が男の借金で夜逃げすることになり、皐月の実家の石川県湯乃鷺温泉街にある旅館「喜翆荘」に預けられる。皐月は若いころに家出をしており、女将をしている祖母のスイ(久保田民絵)に勘当されていた。スイは、緒花に旅館で仲居見習いとして働くように命じる。

 喜翆荘では同じ女子高生の押水菜子(豊崎愛生)が仲居見習い、鶴来民子(小見川千明)が板前見習いとして働いていた。スイの厳しい指導のもと、旅館のことを何も知らなかった緒花はやる気があるものの失敗ばかり。そのうえ元気すぎる性格が、スイやまじめな民子を怒らせることもしばしば。それでも、周囲の人に助けられて、緒花は次第に成長していくのだが…



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 【感想】
 女子高生3人組が、元気いっぱいな緒花、気弱だけど優しい菜子、板前になろうとする夢を真剣にかなえようとする民子ときっちり性格を分けているので、物語も展開しやすくなっています。見習いとはいえ客からすれば旅館の正式な顔なわけですから、女子高生という青春真っ盛りのなか、真剣に仕事に打ち込む姿は何ともすがすがしい。

 民子は仕事には厳しいですが、恋愛に疎く、先輩板前の宮岸(間島淳司)に淡い思いを抱いています。しかし、空気の読めない宮岸や緒花にやきもきさせることもしばしばで、「ほびろん」(ほんとうにびっくりするほど論外)と緒花に怒鳴ることが、一種のお約束。この3人の仲もなかなか甘酸っぱくて香ばしい。

 さらに、皐月と緒花、スイと皐月の親娘関係や、旅館の番頭で皐月の弟にあたる縁(浜田賢二)との家族の葛藤、大手旅館の一人娘、和倉結名(戸松遥)とのライバルと友情関係など、1クールあるので、魅力的な周囲の人物たちとの物語もじっくり描かれます。このゆったりとしたなかで、大人も含めて人間関係が成熟していく感がなんともたまりません。

 石川県の湯涌温泉をモデルとした、温泉街の美しい風景もまた癒しとなります。終盤のぼんぼり祭りへむけての一体感はまさに古きよき、日本のふるさとといった感じ。ただ、若干、視聴者にこびたような入浴シーンが多いのは個人的にはあいませんでした。制作後9年たっているので、物語は完結しているのでしょうけど、その後が見たい作品ではあります。★★★★
posted by 映画好きパパ at 07:44 | Comment(0) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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