2020年05月18日

魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語

非常に評価しにくい作品ですが、日本のアニメが行き着くところまで行き着いたという感じでしょうか。テレビ版をみていないとまったくわかりませんが。総集編は、日本アニメの最高傑作だと思っています。本作は面白いけど、あえて作らなくても…

 【ストーリー】
 自らの願いで魔法少女になり、過酷な運命を背負ったまどか(声・悠木碧)ら4人の少女たち。見事なコンビネーションで敵を倒した翌朝、彼女たちが通う中学校に1人の少女が転校してきた。彼女もまた、魔法少女だった。



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 【感想】
 まず、本作単体でみると、非常に精密で、視聴者の予想を良い意味で裏切り続ける脚本で、迫力あるアクションシーンや、テレビ版の視聴者が大喜びのファンサービスなど、質からみると、ほぼ満点に近いできです。特に終盤の畳み掛けるような展開に、登場人物の深い、悲痛な心情の描き方は、キャラクターの絵がなまじ今風の可愛らしい少女で成り立っているとはいえ、映画マニアの鑑賞に十分耐えうるできです。

 しかし、あえて、なぜこの映画を作ったのか、という気がしてなりません。テレビ版はあまりにも完璧で、そこで完結するがゆえに、至高の作品となりました。そこにわざわざ続編を作る。続編のレベルがいかに高くても、いや、それゆえに、テレビ版の完全さを壊すことになります。もちろん、ファンとしては新作がでることは喜ばしいのですけれど、少なくともテレビ版をみたあとの、興奮と感動の坩堝に陥ることにはなりませんでした。

 まったく勝手な想像ですが、本作はテレビ版が完全なゆえに、一級の作品にはなったけれど、エヴァ、ガンダムといった歴史に名を残すような作品には手が届きませんでした。そこで、あえて不安定な展開になる続編をぶつけ、なおかつ、物議を醸し出すようなラストにするとともに、いつでも続編を作れるぞという姿勢を示すことで、ファンのあいだにいつまでたっても忘れない存在になろうとしたのではないでしょうか。ある意味作り手の大人の事情のような気がして、手放しに喜ぶ気にはなりません。

 さて、内容にはあまり触れませんが、各キャラクターそれぞれに見せ場があったことと、テレビ版の視聴者が報われるような構成になっていること、そしてなによりもあまりの情報量でみたあとに、自分のなかで咀嚼するのに時間がかかる最近では珍しい深い構成になっていることは特筆すべきだと思います。見終わったあと、友人と話し合ったり、ネットでさまざまな解釈を調べたりというのは、エヴァ以来のことなんですけど、その自分の体験から鑑みても、やはり、わざと不完全な続編を作ることで、完璧なものを壊したかった気がしてやみません。

 個人的にはさやかがアゲアゲになっていたのが、うれしかったですね。★★★★(TOHOシネマズ錦糸町)
【2013年に見た映画の最新記事】
posted by 映画好きパパ at 07:42 | Comment(0) | 2013年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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