2020年06月01日

ユーリ!!!onICE(2016年)

 男子フィギュアスケートの世界を精密なスケートシーンと魅力的なキャラクターで一世を風靡した作品。メドベージェワ、プルシェンコといった世界のトップスケーターたちが、本作のファンであることを公言していたのをみても、魅力的な作品であることがわかります。

 【ストーリー】
 23歳のフィギュアスケーター、勝生勇利(声・豊永利行)はグランプリファイナルで大敗し、失意のまま故郷の九州・長谷津に帰る。昔のリンクメイト西郡優子(伊瀬茉莉也)の前で、あこがれのトップ選手ヴィクトル・ニキフォロフ(諏訪部順一)の演技を完コピして滑った動画が拡散。ヴィクトルの目に留まってしまう。

 勇利に興味を持ったニキフォロフは急遽来日し、勇利のコーチになることを申し出る。一方、ロシアのジュニア金メダリスト、ユーリ・プリセツキー(内山昂輝)も、ヴィクトルに振り付けをつけてもらう約束を果たしてロシアに連れ帰るために来日。勇利とユーリ、2人の宿命の対決が始まる。






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 【感想】
 フィギュアスケートには素人で、点数の数え方どころか、ジャンプのこともよくわからなかったけど、本作の技術はすばらしい。振り付けも実際に本物の振付師である宮本賢二(アンクーバー五輪銅の高橋大輔の振付師)が考案、実際に滑った映像をもとにするなど、ものすごくリアル。限界に挑むトレーニング、選手間の心理的な駆け引きをふくめて、プロのスケーターたちがどのようにスケートに向き合っているかがよくわかります。

 しかも、主人公の勇利は恋愛パートは基本的にはなく、落ち込んでいるときもふくめて、スケートに大して向き合うことが中心となっています。ヴィクトルは同じ曲をもとに、勇利には「エロス」、ユーリには「アガペー」をテーマに振り付けますが、本物の恋愛ではなくフィギュアを通じて、恋愛とは何かを考えさせるのは渋い脚本です。もっとも、ヴィクトルが温泉で脱いだり、師弟愛をこえるのではと突っ込みたくなるようなシーンもありましたが、これはファンサービスでしょう。

 失意のどん底からヴィクトルの指導を受け、ふたたび世界のトップに向かう勇利と、ヴィクトルをめぐってのライバル視が空回りし、ユリオとあだ名されたユーリ。この2人だけでなく、世界各国のスケーターたちが、それぞれ個性豊かに登場。勇利の前に立ちはだかります。

 フィギュアは世界が狭いせいか、競技ではライバルでも、一歩外になれば友人になるケースも。ワンクールあるだけに、ライバルたちのエピソードも丹念に拾うことで、物語に奥深さを与えます。コメディリリーフ的存在であるシスコンのイタリア選手ミケーレ・クリスピーノ(前野智昭)のドタバタは笑えますし、王者のカナダ選手、ジャン・ジャック・ルロワ(宮野真守)のビッグマウスの理由とか、ユーモアとシリアスをうまい具合に混ぜ合わせています。

 終盤になると過酷な試合シーンに加えて、ヴィクトルが現役に戻るかどうなるか、勇利との考え方の差など、さらに物語は奥深く展開。DEAN FUJIOKAの主題歌も、物語世界に一気に引き込んでくれます。まさに夢がキラキラひかるような、魔法の世界。アニメでは失意の勇利が再びグランプリファイナルに挑むまでを描いていますが、このあといったいどうなるのか。映画化も予定されており、早く続きがみたい作品になっています。★★★★★
posted by 映画好きパパ at 07:43 | Comment(0) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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