2020年06月07日

悪の法則

 豪華キャストによる犯罪サスペンス。リドリー・スコット監督ならではのスタイリッシュな撮り方は面白いけど、話を入れ子にしているし、思い切った省略もしているので、わかりにくいといえばわかりにくい。雰囲気を楽しむ作品でしょうか。

 【ストーリー】
 有能な弁護士=カウンセラー(マイケル・ファスベンダー)は、婚約者のローラ(ペネロペ・クルス)との結婚や、友人の実業家ライナー(ハビエル・バルデム)との新しい事業への出資のため、資金を必要にしていた。そのため、禁断の麻薬ビジネスに手を出す。

 だが、ブローカーのウェストリー(ブラッド・ピット)から、取引が失敗に終わり、麻薬組織がカウンセラーを狙っているとの連絡が入った。果たして彼の運命は…



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 【感想】
 せっかく幸せな生活をしていたのに、カネと女にあこがれ、余計なものに手を出したため、破滅への道をたどっていく物語。ただ、「かぐや姫の物語」と違って、金持ちがいかに狂っているかということを延々と見せていたので、やはり身の丈知らずはいかに危ういかというのがよくわかりました。

 特筆すべきはライナーの愛人のマルキナ(キャメロン・ディアス)。お金や宝石が大好き、というのは金持ちの愛人としてありがちですが、フェラーリとセ×クスするのが趣味というド変態ぶり。頭が切れるのに、金への欲望はだれよりも高い。こうした欲にまみれた人間たちが次々と登場していきますが、同じ悪の手先でも、メキシコの洗車工場の下っ端たちが、バイタリティあふれているのに比べると、しょせん、成り上がりの金持ちでは歯が立たないというおかしみもでてきます。

 また、脚本もこっていて、伏線がきっちり回収されるため、何が何だかわからなくても、丹念にエピソードを記憶していけば、十分楽しめます。それにしても、メキシコのギャングというのは本当に恐ろしいなあ。現実でも、まっとうな人間は近づいちゃダメだということがよくわかりました。

 ハビエル・バルデムの成金ぶりや、ブラッド・ピットのナンパぶりなど、演じているスターたちも本当に楽しそう。ブルーノ・ガンツ、ジョン・レグイザモ、ゴラン・ヴィシュニックといった思いがけないスターがちょい役で出ているのも見所で、このへんはスコット監督の名声だからでしょうか。★★★★(品川プリンスシネマ)
posted by 映画好きパパ at 19:59 | Comment(0) | 2013年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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