2020年06月14日

CLANNAD(2007年、08年)

 最も泣けるアニメと呼ばれるほど人気を呼んだ作品。制作から10年以上たってから見た僕も、思わずぐっときました。高校のラブコメで始まりながら、他の作品と違って、卒業、就職、結婚、出産…とその後までしっかりと描いているのがすごい。

 【ストーリー】 
 けがでバスケットボールをやめて、不良になっていた高校3年生の岡崎朋也(声・中村悠一)はある春の日、学園前の坂道で古河渚(中原麻衣)と出会う。病気で留年して岡崎と同じクラスになった渚は、廃部となった演劇部を復活させたいという夢を岡崎に語る。病気で休みがちな彼女の夢をかなえようと岡崎は決意する。

 岡崎の親友でお調子者の春原陽平(阪口大助)、クラス委員長でおとなしいけど岡崎のことが気になる藤林椋(神田朱未)、椋の双子の姉で勝気な杏(広橋涼)たちが演劇部再建に協力することになる。しかし、演劇部再建は一筋縄でいかないうえ、予想もつかないできごとが次々と起こる。




 【感想】
 ゲーム原作でシナリオはよく練られておりますが、序盤は大勢の登場人物の整理がつかず、岡崎をめぐるラブコメ要素も強く、どこが泣けるかというのもよくわかりませんでした。また、モノローグに本編とはまったく関係のない寓話があり、これの意味も不明で、なぜここまで伝説的な作品といわれるのか不思議でした。

 しかし、前半の山として、学園に出没する不思議な少女、伊吹風子(野中藍)のエピソードからぐっとはまりました。風子は事故で植物状態になっている少女の生霊で、ある願いを叶えるために学園に現れました。そのことを知って協力する岡崎と、自宅に下宿までさせてあげる渚との思い。そして、胸が締め付けられるようになる展開が、どうしようもなくいとおしくてたまりません。特に風子が天然で明るいキャラだけに、山場では正直、この作品で一番泣きそうになりました。

 その後は次々に出てくる女性キャラクターたちに魅了されます。岡崎は母親が早くに亡くなり、父親が酒浸りになってほとんど断絶している状態ですが、女性キャラたちも家族や将来、友情など青春期ならではのさまざまな悩みがあります。それに対して岡崎が真剣に向き合ううちに、岡崎自身も成長していきます。友情、家族愛とは何かといったことを考えさせられるエピソードが続きます。

 やがて岡崎は卒業し、2期であるアフターストーリーへと続いていきます。そこでは高校時代のレギュラーの登場機会が減る代わりに、岡崎の就職先の面々や、結婚相手と義両親との関係、さらに娘の誕生。大切な人との別れもあれば、信じようと思った父親に裏切られることもあります。そうこうしているうちに、高校時代にみえなかった家族とは何か、どのように築いていくのかといったことがわかるようになっていきます。

 ラスト直前からラストへの急展開ぶりは強引ですが、見た人は納得するでしょう。タイトルのクラナドも含めて、完全に説明はされないけれど、各話になぜショートストーリーがあったのかも含めて、見事なつくりに脱帽です。何より、1期のエンディング曲の「だんご大家族」が抒情的な童謡のようで、この優しい世界を彩ってくれます。心にのこってやまない名作といえましょう。★★★★★
posted by 映画好きパパ at 07:32 | Comment(2) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
本当に、コメントしにきましたwww

自分も最近、この作品見ました。
……とは言っても、原作のゲームも、アニメも昔やりましたがwww

自分も団子大家族好きです。
あと、時を刻む唄と、小さな手のひらも。


もしかしたら、見たことあるかもしれませんが、この作品を作った人のシリーズで『Angel Beats!』というのがあるんですが、オススメです。

面白いし、泣けると思います。

……っていうか、このコメントの熱量がすごくてすいません。
Posted by ピコ氏 at 2020年06月17日 21:45
コメントありがとうございます。
CLANNADは人生という言葉が一時期はやりましたよね。
最後までみてわかる仕掛けは本当に見事でした。
登場人物もみな魅力的で、はまるのもわかります。
keyはairをみたのだけどAngel Beatsはまだなので
今度みてみたいと思います
Posted by 映画好きパパ at 2020年06月17日 22:24
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