2020年06月24日

ゾンビランドサガ(2018年)

 ゾンビとしてこの世に生き返った少女たちが、アイドルとして佐賀を盛り上げようとする奇想天外なストーリー。少女たちの青春劇、サクセスストーリーとしても楽しめますし、ゾンビならではのお約束もくまれていて、ヒットしたのもむべなるかな。

 【ストーリー】
 東京の女子高生、源さくら(声・本渡楓)はアイドルグループのオーディションを受けようと家を飛び出た瞬間、トラックにはねられてしまう。気づくと不気味な洋館に閉じ込められたうえ、ゾンビの群れが襲ってきた。慌てて屋敷から逃げ出した彼女は通りがかった警官に助けを求めるが、逆に発砲されてしまう。なんと彼女もゾンビになっていたのだ。

 そこへ謎の男、巽幸太郎(宮野真守)が現れ、さくらを含めたゾンビ7人でアイドルグループを作り、佐賀を盛り立てろと命令される。7人の中には伝説の昭和アイドル紺野純子(河瀬茉希)、伝説の平成アイドル、水野愛( 種田梨沙)ら本物のアイドルもいたが、人間らしい知性をもっているのはさくらだけ。ゾンビとしての正体も隠さなければならないなか、果たして本当にアイドルとして成功するのか…



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 【感想】
 ゾンビを扱った作品は、社会を大混乱に陥れるゾンビを倒して、何とか生き残ろうとする作品がほとんどです。ゾンビが意識を持って、こっそりと人間世界で活躍するという作品は珍しいし、ましてゾンビが主人公というのはみたことがありません。もっとも本作のゾンビは人肉を食らうこともなく、噛まれても伝染しそうもないので、見かけ以外はそれほど怖くないですが。

 そういう意味ではゾンビというのは、何かしら困難のレッテルの象徴といえるのかもしれません。ステージでは幸太郎がハリウッド仕込みの特殊メイクで人間の姿をしていますが、風呂に入ったりすると元のゾンビ顔に戻ってしまいます。また、死因へのトラウマ、生前に果たせなかったことへの思いや、アイドルへの向き合い方など、ゾンビだからこそ物語化しやすいところもありますが、ごく普通の青春音楽映画といっても納得できそう。

 人間時代の家族、親友と感動の再会をしても、それでもゾンビであることを隠すために自分の正体をいえないはがゆい思いなど、すれ違いのしかたというのもうまい脚本になっています。一方で、最初のライブがデスメタルで、ゾンビとして大暴れしたのが観客から大うけするなどギャグシーンや音楽シーンもなかなかのもの。佐賀県が全面バックアップということで、実在の企業なども登場しています。これは佐賀県にとっていいPRだったでしょう。

 そして、7人のキャラクターがそれぞれ魅力的。最初に知性を取り戻して、みんなをひっぱていくさくらをはじめ、明治維新期の伝説の花魁で姉御っぽいゆうぎり(衣川里佳)、九州一円の伝説の特攻隊長ですぐ熱くなる二階堂サキ(田野アサミ)、何から何まで謎に包まれ、まだ知性が戻らない山田たえ( 三石琴乃)、天真爛漫ながら毒舌で最年少の伝説の子役星川 リリィ(田中美海)と、個性はがせいぞろい。それぞれのエピソードや人間関係が毎回新鮮に楽しめます。

 幸太郎の正体やなぜゾンビとして生き返れたのかといった秘密は、明らかにされませんでした。話題性からいって2期も作られるでしょうから非常に楽しみ。こういう明朗闊達な作品はいいですね。★★★★
posted by 映画好きパパ at 07:00 | Comment(0) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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