2020年06月29日

ソーシャルネットワーク

 世界で5億人のユーザーがいるフェースブックの創始者マーク・ザッカーバーグを描いたデビッド・フィンチャー監督の映画化。これまで、IT業界というのは、ハリウッドの敵役だったけど、初めて正面から描かれたという意味でも興味深い作品でした。

 【ストーリー】
 2003年秋、ハーバード大の学生マーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)はガールフレンドのエリカ(ルーニー・マーラ)と口論の末に別れたことに腹を立て、自分のブログに悪口を書き、酒を飲んでうさをはらした。さらに、友人のエドゥアルド(アンドリュー・ガーフィールド)の協力で、寮のコンピューターをハッキングし、女子学生の写真を集めて、誰が美人か競わせるサイトを作った。

 サイトはすぐに大学側に停止されるが、マークはエドゥアルドから1000ドルを借りて、ソーシャル・ネットワーク・サービス「ザ・フェイスブック」を立ち上げる。サービスはハーバード大から米国の各大学に瞬く間に広がった。ナップスターの創始者ショーン・パーカー(ジャスティン・ティンバーレイク)はサービスに感心して、マークと連絡をとる。ショーンと意気投合したマークはショーンの住む大学を中退してサンフランシスコンに拠点を移したが、東海岸に残ったエドゥアルドとの友情には亀裂が走る。やがて、サービスは何十億ドルの価値をもつようになるが、エドゥアルドは会社を追放され、親友だったマークに訴訟を起こす。



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 【感想】
 ショーンは、この映画について「完全なフィクション」といっているけれど、エドゥアルドに取材したノンフィクションをもとにしているので、どこまでが真実でどこまでがフィクションなのか、憶測を呼んでいる。ちなみに先日、本物のマークがテレビでジェシー・アイゼンバーグと共演したのをみると、マークは映画のことを悪く思っていないのかもしれない。

 映画では、天才と、彼のそばにいた凡人(といってもエドゥアルドもハーバードの学生だから、僕らのような凡人ではないのだけど)の栄光と悲劇という古典的なテーマを、最先端のIT社会や、アメリカの支配層といっていいハーバードのキャンパスライフをバックに描き出すのだから、これほどおもしろいテーマはそうそうないだろう。

 マークのあまりにも鋭敏すぎて、ガールフレンドや親友すら馬鹿にみえてしまい、ラストシーンに象徴されるような孤独の表情というのは、僕のような凡人の観客からすれば、天才にも欠点があるんだよな、とおもわせる作りになっている(マークはアスペルガーとの指摘もあり)。しかし、現実のマークは何百億ドルという資産家なわけで、それだけのカネをもてるのだったら失恋や親友との仲たがいはどうってことないと思える人もいるだろう。

 一方、天才にくらいつこうとしても置き去りにされるエドゥアルドや、マークに利用されるだけされてポイされるウィンクルボス兄弟(アーミー・ハマー)をみていると、マークはひどいやつにみえ、彼らに同情したくもなる。このへんは、観客によって、だれかに共感できるようになっており、映画としてはうまい手腕だな。

 なにより驚いたのが、ハーバードのキャパスライフ。アメリカのエリート階級なので、というか、だからこそなのか、クラブとか異性関係は、日本のキャンパスライフとは比較にならないほどゴージャスなもの。フェースブックも一番最初のスタートが、一種のハーバードのミスコンというのは感慨深いものがありました。★★★★(TOHOシネマズ横浜)
posted by 映画好きパパ at 22:01 | Comment(0) | 2011年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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