2020年07月01日

しあわせの雨傘

 女性を撮ることでは定評のあるフランソワ・オゾン監督が、大女優カトリーヌ・ドヌーヴを迎えた女性賛歌。コメディタッチでテンポ良く撮っているが、さすがは大女優の貫録に、見た後愉快な気分になりました。

 【ストーリー】
 1977年、フランスの田舎町に住むスザンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)は雨傘会社の社長夫人。豪華な家に住んで、ジョギングに自然散策に趣味の詩と、豪華な暮らしをしながらも、夫ロベール(ファブリス・ルキーニ)の亭主関白ぶりに従うだけ。娘のジュエル(ジュディット・ゴドレーシュ)からは「飾り壺のような、お母さんみたいな人生は送りたくない」といわれるほどだった。

 会社でもワンマンぶりを発揮するロベールに労働者の怒りが爆発。ロベールを監禁してつるし上げる。スザンヌは昔の恋人でもある共産党の市長ババン(ジェラール・ドパルデュー)の協力をえて、ロベールを解放することに成功するが、ロベールは心臓発作で倒れてしまう。臨時の社長になったスザンヌは、従業員を「私の友達」と呼び、彼らの中に入っていくことで経営を改善することに成功する。だが、そこにロベールが帰ってきて・・・



ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
 【感想】
 冒頭のジョギングシーンで、動物たちに見守られるシーンはディズニーのパロディーか。66歳とは思えないチャーミングさで、見ているこちらの注目をいっきに引きつける。ドヌーヴがノリノリで演技をしている楽しさが伝わってきて、何とも明るい映画に。ドヌーヴとドパルデューがディスコダンスを踊るシーンはこっちの体もうずうずしたほど。

 おとぎ話のように、社長夫人が家族的経営をすれば業績が向上するわけにいかないことは分かっていて、アジア市場への進出とか、工場の外国移転とか、グローバル化する経済を30年以上前に先取りする話題も出ている。フランス映画らしく、こういったグローバル化には、チクリと皮肉をさしているけど。

 もう一つフランス映画らしいといったら、なんと言っても恋愛を使ったユーモアだろう。夫の浮気相手の秘書(カリン・ヴィアール)も、スザンヌの魅力にすっかり参り、自立した女性は何かを考えた末、愛人を放り出し、愛人の妻のもとにはせ参じる。このほか、意外な恋愛関係がでてきて、ニヤニヤしながら見てました。

 ディズニー映画なら、スザンヌの経営で工場は順風満帆、スザンヌは元彼でやさしいババンとくっつき、ロベールは離婚して秘書とくっつく、といった感じになるだろうが、フランス映画だからそんな単純にはいかない。予想外のほうへと進みます。それでも、人生はいくつになってもやり直しができ、美しいものだと実感させてくれました。★★★★(TOHOシネマズシャンテ)
posted by 映画好きパパ at 22:00 | Comment(0) | 2011年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。