2020年07月02日

ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語

 古典的名作、若草物語を現代風に解釈した作品ですが、それほどフェミニズムとか愛がすべてとか、ありきたりな最近の風潮にそまっていなかったことは好感がもてました。

 作品情報 2019年アメリカ映画 監督:グレタ・ガーウィグ 出演:シアーシャ・ローナン、エマ・ワトソン、フローレンス・ピュー 上映時間135分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズららぽーと横浜 2020年劇場鑑賞101本目



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 【ストーリー】
 1860年代のアメリカ。マーチ家4姉妹の次女、ジョー(シアーシャ・ローナン)の夢は小説家になること。幸せな結婚を願う長女のメグ(エマ・ワトソン)、病弱だが他人に優しい三女のベス(エリザ・スカンレン)、金持ちとの結婚を夢見る四女のエミリー(フローレンス・ピュー)とともに、毎日、にぎやかだが楽しい日々を送っていた。

 隣家の息子、ローリー(ティモシー・シャラメ)はそんなジョーのことが気になるが、ジョーは結婚する気がないという。ジョーは小説をニューヨークの出版社にもっていくのだが…

 【感想】
 若草物語と続若草物語をベースに映画化されてますが、時系列が入り乱れて原作を読んでいないとちょっとわかりにくいところもあるかも。しかし、あれだけの名作を2時間余の上映時間に収めたグレタ・ガーウィグの手腕はさすがです。4姉妹も生き生きとした演技で最後まで飽きさせませんでしたし、時系列を入れ替えたことで、様々なエピソードが興味深くみられます。

 原作が19世紀後半ということで、結婚こそ女性の幸せという考えは当時と今では全然違うのだけど、今のハリウッドふうのコードにもひっかからず、さりとて原作の雰囲気を壊すことなく、当時の恋愛映画をスクリーンによみがえらせているのは見事。150年前にもかかわらず、今の人が見ても4姉妹それぞれ共感できるシーンがあるから不思議です。

 予告編でもあるけど、ジョーが結婚には向かないといって、でもどうしようもなく孤独なのといったり、しっかりもののおばさん(メアリ・ストリープ)が、私は金持ちだから結婚しなくていいのといいはなつシーンとかも、今の感覚からみてもこぎみよい。ハリウッドを代表する若手からベテランまでの女優の共演とあり、観ていて楽しくなるようなシーンの連続。男性のローリーがちょっと奥手に感じられるところも、当時の時代背景と同時に今も似たような男の子がいるのかもと思わせます。

 一方で、女性と仕事については、原作を尊重しつつ違った形の在り方も提示しており、これはよくできた脚本です。当時の家族についての考え方、お金についての考え方に関してもいろいろ参考になる場面が多くでています。マーチ家は今の日本の感覚からすれば十分豊かにおもえるのだけど、劇中ではそうでもないのに、もっと貧しい人に食事を作ってあげるエピソードとか、キリスト教的な善なるものの感覚もよくでて、これまたみていて気持ちがいい。

 アカデミー賞で女優賞はノミネートどまりだったけど、へんに深刻な演技でないとなかなか受賞できない傾向にあるので、この作品はとれなくてよかったのかも。フローレンス・ピューは前作のミッドサマーの撮影直後に本作の撮影になったそうですが、微塵も感じさせないほどたのしそう。衣装デザイン賞は納得で、当時のクラシックなファッションや美術に、美しい4姉妹は眼福でした。女性だけでなくおじさんがみても楽しい作品でした。
posted by 映画好きパパ at 07:35 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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