2020年07月06日

水曜日が消えた

 カメレオン俳優の異名をとる中村倫也主演の異色作。曜日ごとに性格が変わる多重人格のなかで、水曜日が消えたというサスペンスチックなヒューマンストーリー。落ち着いた雰囲気が何ともたまりません。

 作品情報 2020年日本映画 監督:吉野耕平 出演:中村倫也、石橋菜津美、きたろう 上映時間104分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズららぽーと横浜 2020年劇場鑑賞105本目



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 【ストーリー】
 幼いころに交通事故で両親を失ったショックで、多重人格となった青年斎藤(中村倫也)。曜日ごとに人格がかわるため、他の曜日に自分が何をしているか覚えていなかった。

 7人の中でも、まじめで地味な火曜は、破天荒な月曜の後始末にうんざりしていた。ところがある日気づいたら水曜日になっていた。つまり火曜の人格のまま水曜日になっていたのだ。初めての水曜日に浮かれる火曜。普段は休館の図書館へ行き、そこの司書の瑞野(深川麻衣)に一目ぼれする。一方、多重人格の秘密をしっている友人の一ノ瀬(石橋菜津美)は、水曜でなく火曜でないことに気づくのだが…

 【感想】
 7人の曜日のうち1人が消えたというとノウミ・ラパス主演の「セブン・シスターズ」を思い出しますが、あちらは七つ子が一人を演じているのに対して、本作は多重人格という設定。ただ、7人きっちり使い分けたラパスと違って、本作では火曜が中心で、あとはしっかり登場時間があるのは月曜くらいで、中村の七人使い分けを期待していたら、ちょっと肩透かしでした。

 何度もフラッシュバックされる事故のシーンなど、凝っているけどCM畑らしい吉野監督の演出はそんなにはまれなかったけど、いかにも邦画っぽい静かな雰囲気が、どこか心地良くさせてくれます。七人の中でも一番地味な火曜が主人公なので、こういうう雰囲気にしたのだろうけど、本来イケメンの中村が、いかにも地味で、人付き合いが苦手という感じを醸し出しているのはさすが、

 また、石橋と深川の2人もこの映画にふさわしく、物静かでありつつきちんと存在感を出しています。特に石橋は時折見せる寂し気な表情もあいまって、二人のぎこちない距離感がたまらなくいとおしくなりました。ストーリー的には多少強引なところがあるけど、雰囲気が楽しめれば自分で補完して楽しめます。
 
 エンディングロールでこの映画にふさわしい映像が流れるのでおみのがしなく。本当は本編でこういうことをやったらよかったのかもしれないけど、小粋なエンドロールになったからまあよしといったところでしょうか。中村ファンだったらお見逃しなくといいたくなるような秀作でした。
posted by 映画好きパパ at 07:49 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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