2020年07月31日

パブリック 図書館の奇跡

 日本以上に貧富の格差が問題となっているアメリカ。図書館だけでなく公共とは何なのか考えさせられるヒューマンストーリー。といってもゆるーいギャグみたいなところもあり、突っ込みどころもあるのでそれほど深刻にならずにみられます。

 作品情報 2018年アメリカ映画 監督:エミリオ・エステヴェス 出演:アレック・ボールドウィン、エミリオ・エステヴェス、ジェナ・マローン 上映時間119分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2020年劇場鑑賞130本目 



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 【ストーリー】
 真冬になると氷点下の気温が続くシンシナティ。中央図書館で働くスチュアート(エミリオ・エステヴェス)は、日々利用者のわがままに突き合わされつつ、部下のマイラ(ジェナ・マローン)とともに業務をこなしていた。

 あまりの寒さにホームレスたちが押し寄せ、夜、泊めてほしいと訴える。スレイターたちとも顔見知りのスチュアートは困惑するが、ホームレスたちはそのまま占拠。巻き込まれたスチュアートは警察から図書館選挙の首謀者と誤解され、警察の責任者ビル(アレック・ボールドウィン)と交渉する羽目になる。

 【感想】
 本編は軽いノリで通していますが、実は結構重いテーマが背景にあります。タイトルでありますが、パブリック、公共とは何かということ。アメリカはアメリカンドリームの反面、自己責任が徹底しており敗者への目は厳しい。でも、公共施設は自由や人権を守るために存在するためにあり、図書館は単に本を貸し出す場所でなく、思想など内面の自由を守る最後の砦ということです。

 日中はホームレスも利用者です。ここは日本と同じかもしれません。夜間にホームレスに施設を開放するというのは、本来の図書館のありかたからいえば違います。しかし、ホームレスが凍死の危機にあるときに担当者としてどうすればいいのか。そもそも公共の意味を考えさせられます。

 でもそんなテーマがバックにあっても、ノリノリのホームレスたちに、予告編にあるように無理難題を押し付けてくる利用者たちのクレイマーぶり。そして、いかにも小物悪役の地方検事ジョシュ(クリスチャン・スレイター)やテレビレポーターのレベッカ(ガブリエル・ユニオン)といった面々の困惑ぶりなど、軽快に楽しめます。

 厳寒の設定なのに、ラストはどうなのよ、とかいろいろ突っ込みどころはあるし、ビルの家族問題とか伏線を張った割にはあまり効果がなかった部分もあります。それでも、実質主役のスチュワート役も務めた監督、脚本のエミリオ・エステヴェスの心の叫びというのが伝わってきます。今のアメリカの現状と、アメリカ人の本来持っている良心をしることができる作品だと思います。 
posted by 映画好きパパ at 06:48 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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