2020年08月01日

グランド・ジャーニー

 渡り鳥と一緒に自家用小型飛行機で飛ぶなんておとぎ話のようだと思ったら、実話がベースだというからびっくり。まあ、実話では子供はでてこなかったそうですが、それでもこんな話が実際あるというのはすごい。
 
 作品情報 2019年フランス、ノルウェー映画 監督:ニコラ・ヴァニエ 出演:ジャン=ポール・ルーヴ、メラニー・ドゥーテ、ルイ・バスケス 上映時間113分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2020年劇場鑑賞131本目




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 【ストーリー】
 14歳の少年トマ(ルイ・バスケス)は、夏休みの間、母親のパオラ(メラニー・ドゥーテ)が仕事で忙しいため、別居中の父クリス(ジャン=ポール・ルーヴ)が住むフランス南部の海辺の村カマルグで過ごすことになる。ネットゲームが好きなトマは、WIFIも通じない田舎の村が嫌でしょうがなかった。

 多くの水鳥の生息地なのにカマルグでは開発が進んでいた。クリスは絶滅の危険のあるガンを守るために、自分の開発した小型自家用飛行機で、カマルグの研究室で孵化させたガンを、夏の間過ごすノルウェーのラップランドからフランスまで一緒に飛び、渡り鳥の正しいコースを教える実験をしていた。あまりにも無謀な計画で上司からとめられていたが、クリスは内緒で実行しようとして、トマに協力を求めるのだが…

 【感想】
 原案、共同脚本の鳥類学者クリスチャン・ムレク夫婦が小型自家用飛行機を制作して、渡り鳥とともに飛んで保護活動に励んでいる実話が元になっています。小型自家用飛行機は、名前こそ大仰なものの足漕ぎボートにハンググライダーのような羽と小さなプロペラをつけただけのもの。これでよく飛ぶなと思いきや実際にムレクは使っているというから驚きです。

 自然保護意識が強いヨーロッパでも、開発と保護の調和が一筋縄でいきません。どうすれば野鳥を保護できるのか、意外な手法に感心します。ただ、それだけでは地味かというのか、少年の成長物語と家族の再生をいれています。クリスとパオラの恋愛部分については余計な気もしましたが。

 前半はコミカルで、ローブをかぶって鳥の羽のように手を広げて飛び回ったり、上司からの許可が出ないのを出し抜くクリスの様子なんかはニヤニヤできました。また、鳥のヒナがかわいくて、刷り込みからトマのことを親と思う様子とか、動物映画としても癒されます。

 一方、中盤の冒険が始まってすぐの描写は、いかにもフランス映画らしいというか、ちょっと主人公たちのわがままさが鼻につくところもありました。他人の迷惑よりも自分たちの夢や願いに突き進むというのは、実際にそばにいたらはた迷惑です。それでも、主人公のトマが素直な少年だけにそれほど嫌味を感じません。劇中でも引用されるニルスの不思議な旅のように、のんびり楽しめました。
posted by 映画好きパパ at 07:38 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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