2020年08月03日

アウトブレイクカンパニ− 萌える侵略者(2013年)

 異世界が現実の日本とつながったらどうなるかというシリアスなテーマを、ハーレム系の定番とパロディでまぶしています。でも「GATE」よりも、ある意味、実際的な戦略なのかもしれません。

 【ストーリー】
 オタクで引きこもりの青年、加納慎一(声・花江夏樹)は、両親から追い出されしぶしぶ就職試験を受けることになる。オタク知識がいかされると聞いた会社を受験したが、合格と共に睡眠ガスで眠らされる。気づいた慎一は、モンスターや魔法がある異世界、神聖エルダント帝国にいた。

 実は日本と異世界が偶然つながってしまい、政府は極秘裏に交渉を始めていた。慎一は日本のオタク文化を異世界に伝え、文化交流をする役割を命ぜられたのだ。護衛の女性自衛官、古賀沼美埜里(内田真礼)とともに異世界に住むことになった彼は、メイドでハーフエルフのミュセル(三森すずこ)や、幼女のような外見の皇帝ペトラルカ(渕上舞)と仲良くなり、オタク文化の普及に日夜励むのだが…





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 【感想】
 現実世界と異世界がリンクしたら、異世界の存在を政府は隠そうとするでしょう。また、軍事的な侵攻も現実的とは思えず、文化交流とするならば、まずオタク文化というのも納得できます。しかも、現実のクールジャパン戦略のしょぼさをみても、政府が現地の責任者としてヲタクの若者を雇うというのもすんなり考えられます。

 慎一は政府のペーパーカンパニーの役員として、異世界で交流拠点をつくり、そのためにオタク文化を教える学校をつくります。しかし、ボーイズラブとか性の自由の象徴なわけですし、そもそも民主主義自体が、異世界の思想にはない哲学です。異世界では人間が一番偉く、ハーフエルフやドワーフなどの別の種族は差別されているのですが、世界で最も民主的な国家の一つである日本と交流することは、そういった思想も流れ込むわけです。だから、文化的に侵略を行っているわけで、このあたりの発想もユニーク、かつありえそうです。ハリウッド映画がアメリカ文化を世界に普及させたのと同じ理論ですね。

 しかし、こういったシリアスな部分はあくまで設定にとどめ、幼女風の皇帝、巨乳の腐女子自衛官、ハーフエルフの金髪美少女と、ハーレムアニメでは鉄板の女性たちにモテモテになるというラブコメ部分をよろこぶファンも多いでしょう。それに、オタク設定ということで、エヴァ、まどマギ、プリキュアといったアニメをもじったようなパロディが次々と出てきて、元ネタ探しも楽しみになります。このシリアスとギャグがうまい具合まじりあっているのは、同種の作品の中でも際立っています。

 女性陣はテンプレ的とはいえ人気声優を取り揃えていることもあり、安定した演技。ちょっとHな部分も含めてたのしめます。一方、アクションシーンは結構シリアスですし、慎一が自分たちが何をしているかの真相を突き止めるあたりは、うまい展開だと納得しました。こういうアイデアがうまければ、異世界ハーレム系作品も楽しめます。★★★★
posted by 映画好きパパ at 21:51 | Comment(0) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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