【ストーリー】
ある日、突然、銀座に異世界からの門(ゲート)が現れ、モンスターを連れた異世界の軍が侵略してきた。民間人を虐殺したが警察と自衛隊の活躍で撃退する。オタクで休日を利用して同人誌即売会に行く途中だった陸上自衛隊の伊丹耀司二尉(声・諏訪部順一)は、敵兵を殺し、多くの民間人を救ったため一躍ヒーローになる。
やがて、自衛隊はゲートを通じて異世界(特地)に派遣され、現地に駐屯しながら異世界を支配する帝国との交渉、現地住民との交流、資源探査などを行うことになる。特地第3偵察隊の隊長に抜擢された伊丹は、巨大ドラゴン「炎龍」に襲われたエルフ村の生き残りの少女テュカ・ルナ・マルソー(金元寿子)を救出。さらに、地元住民の避難中に武力で炎龍を追い払ったことから、地元の魔導士の少女、レレイ・ラ・レレーナ(東山奈央)、死の神の使徒ロゥリィ・マーキュリー(種田梨沙)の協力を得ることになる。さらに、野盗団に襲われている町を防衛中の、帝国の皇女ピニャ・コ・ラーダ(戸松遥)を救援したことから、帝国と交渉の足掛かりをつかむ。しかし、日本政府、帝国政府とも政治的な陰謀が起こる一方、炎龍の被害も大きく、自衛隊は特地で困難に直面することになる。
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【感想】
派手なアクションシーンやアメドラも思い出すような政治陰謀劇、さらに伊丹を中心とした一種のハーレムアニメ的要素もあって、2クールいっさいだれることなくストーリーを堪能できます。僕も深夜まで連続でみていて寝不足に陥るほど。原作者が自衛隊出身のうえ、陸上自衛隊が全面協力しており、軍事面の描写は完璧です。
帝国はローマ帝国を思い起こさせる装備で、弓や槍が主力兵器ですから、近代装備をもった自衛隊とまともな戦闘ができるはずもなく、一方的な虐殺で終わってしまいます。1970年代に戦国自衛隊という自衛隊が戦国時代にタイムスリップして戦国時代に圧勝するという実写映画が人気を呼びましたが、組織だって侵攻しているから戦力差はその比でありません。
さらに、この世界では自衛隊員はみな戦闘の達人で品行方正。格闘で伊丹の部下の女性、栗林志乃(内田真礼)が圧倒するほど実力差があります。そして亜神ロゥリィの文字通り人間離れした強さもあって、米中ロの工作員にも圧勝します。
戦後、憲法9条で戦争を禁じられ、一人も敵を殺したことがない一方、大国に翻弄された日本にたいして不満を抱いている日本人を喜ばせる描写がそろっています。憲法9条があるので、まず敵に攻め込まれて、それを自衛隊の活躍で殲滅する。さらに、特地にいっても侵略行為はせずに、現地との宣撫、交渉に明け暮れる。1960年代のジョン・ウェインのアメリカ映画に出てきた米軍のような活躍を自衛隊がするわけです。スカッとする一方、反戦思想のかけらもないため、眉を顰める人がでてきてもおかしくありません。
僕自身はさすがにひいちゃう描写もあるけれど、やはりここまで自衛隊TUEEEE、日本万歳に貫かれると、安心して見られる気持ちのほうが大きい。「魔法科高校の劣等生」のような他の日本万歳、主人公最強アニメと違って、伊丹が大人であり、深掘りされているキャラであることも大きいですね。★★★★
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