2020年08月10日

8日で死んだ怪獣の12日の物語 劇場版

 コロナの時代に映画はどうあるべきなのか。すべてリモートで撮影されており試行錯誤の一本として意欲を感じますし、シュールなユーモアも笑えますが変化球すぎて何とも評価のしがたい作品です。

  作品情報 2020年日本映画 監督:岩井俊二 出演:斎藤工、のん、樋口真嗣 上映時間88分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2020年劇場鑑賞140本目 



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 【ストーリー】
 新型コロナによる外出自粛で仕事のなくなった俳優のサトウタクミ(斎藤工)は暇つぶしに通販で買ったカプセル怪獣の卵を育てることにした。怪獣のことに詳しい映画監督の樋口真嗣(樋口真嗣)のアドバイスを受けるが、卵は予想以上に進化していく。

 一方、俳優仲間の丸戸のん(のん)とリモートで連絡をとったタクミは彼女が星人の卵を育てていることをしった。無事に怪獣を育てて、コロナウイルスと戦わせたいことを望むタクミだったが…

 【感想】
 もともとはYouTubeで1日ごとに配信されていたとのこと。怪獣の卵といっても消しゴムのようなもの。それがいろんな怪獣に似た形になっていき、そのたびに樋口監督の怪獣マニアっぷりがさく裂します。僕も子供のころウルトラマンにあこがれた口なので、怪獣知識が懐かしかった。

 また、タクミがYouTubeに怪獣の育っている日記をアップという形をとっており、その糞真面目な顔をしたユーチューバーぶりが笑えます。先輩ユーチューバー役の穂志もえかの演技も面白い。もっとも、カプセル怪獣がコロナを退治してほしいという願いが大本にあるから笑ってはいけないかもしれません。

 一方、のんはハイテンションの演技で、斎藤とは好対照。このかみ合わないシュールな会話もなかなか楽しい。またのんの着てるシャツも結構、笑えてしまいます。のんの演技もそうですが、リモートならではの会話のかみ合わなさもあわせています。

 コロナ下ということで、コロナで仕事を失った先輩のオカモトソウ(武井壮)との会話はこれまたユーモアにまぶしてあるけど、実際にも似たような話があったでしょう。コロナのせいで就職先がみつからない僕は、彼に思い切り感情移入してしまいました。また、時々インサートされる人がまばらになった渋谷や下北沢など東京のあちこちをモノクロの空撮で撮影しているのとあわせて、まさに今の時代そのものを反映して、記録画像としても貴重なものです。

 岩井俊二+樋口真嗣という組み合わせは予想外の化学反応というか、抒情的な怪獣ヲタク映画という不思議なものになりました。斎藤、のんといったサブカル系の俳優が参加していることもあり、映画マニアだったらニヤリとするのでは。そして、この映画の思いの通り、コロナが早く収束しますように。
posted by 映画好きパパ at 07:00 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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