【ストーリー】
グランツライヒ王国の国王(声・森川智之)は 王太子以外の4人の王子に帝王学を学ばせるために優秀な王室教師をつけることにした。第二王子のカイ(安里勇哉)は無口で凶暴な容姿、第三王子のブルーノ(安達勇人)は、学問の天才。第四王子のレオンハルト(廣瀬大介)は大の勉強嫌い。第五王子のリヒト(蒼井翔太)はチャラ男だった。
あまりに個性の強い4人の王子に、これまでの王室教師はことごとく逃げ出していた。国王は切り札として謎の男ハイネ(植田圭輔)を王室教師に任命する。眼鏡をかけて小柄で、一見、子供のようにみえるハイネだが、文武両道の達人だった。さっそく4人はハイネに抵抗するのだが…
【感想】
異世界ものの一種かもしれませんが、魔法も魔物もでてきません。個性豊かでわがままし放題といってもしょせんは子供。そのドタバタぶりと、トラブルを快刀乱麻に解決するハイネの活躍を楽しむお気楽なコメディです。4人の王子はそれぞれイケメンですし、舞台版と一緒の声優なので、女性ファン向けの作品といえるかも。
王子たちは王宮育ちということで浮世離れしていますが、それぞれコンプレックスを持っています。それがわがままの原因になるのだけど、ハイネは厳しく指摘しつつも、愛情をもって4人を指導。それが成長につながっていきます。こういうふうなスーパー教師に巡り合えたら幸せだろうけど、実際にはなかなかいないだろうな。王室でないと無理なのかもしれない。
このハイネの一見子供だけど、超人ぶりがまた楽しい。この手の話にありがちな過去の秘密もきっちりあるし、4人の王子たちの成長と共に、ハイネも変わっていくというのもみていてほほえましいです。特にリヒトが社会探求をしようと、町のカフェでバイトしてハイネを巻き込む騒動になるエピソードはニマニマしてみちゃいました。
記者や銃剣がでてくるから19世紀後半ぐらいの設定でしょうか。4人がピンチになることもあるけれど、基本的には子供の冒険の範囲内なので安心して見られます。ただ、レギュラーで主軸に絡む女性キャラがでてこないと、今一つ盛り上がりにかける気もしました。★★★
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