2020年08月14日

いけいけ!バカオンナ〜我が道を行け

 20代女性の本音を描いたコメディ漫画を舞台をバブル期から現代に変えて実写映画化。能天気な中にもほろっと切なさがまじる女性の友情ムービーです。

  作品情報 2020年日本映画 監督:永田琴 出演:文音、石田ニコル、真魚 上映時間100分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズららぽーと横浜 2020年劇場鑑賞144本目



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 【ストーリー】
 2010年。女子大生の杉山結子(文音)はそこそこ美人だが、がさつでプライドが高く男と縁がなかった。同級生の中川絵美(真魚)から合コンに誘われ気合をいれて参加。ちょっとちやほやされるが、もう一人の参加者の澤野セツコ(石田ニコル)が遅れてきて一変した。ハーフの美人でスタイルも良く、読モもしているセツコに男性陣の人気が集中。結子はほったらかしにされてしまったのだ。

 セツコを一方的にライバル視してつっかかった結子だが、深夜のコンビニにすっぴんジャージでカップ麺を買いに行ったところで、同じような格好をしているセツコと遭遇。さらに、セツコも同じキングコングオタクと知り、友情が芽生える。女同士の友情は山あり谷ありで…

 【感想】
 女性のことはよくわからないけど、外ではばっちりメイクして、スーパービューティーに見える女性でも、気を許した仲間の前ではすっぴんにジャージでお尻をぼりぼりかく。さもなければ四六時中緊張して疲れてしまう。そんな感じの緩やかな友情がみていてきもちがいい。

 飲みの約束を男を優先されてキャンセルされたり、自分の好きな人の悪口をいわれて雰囲気がおかしくなったり、女性の友情の薄さは揶揄もされますが、それでも、相手の幸せを願っている深い友情は、何よりも尊い。結子が男を知らず、セツコはもてるという設定だけど、失恋したときには助け合う格好良さ。男性の僕がみててもクズの男に怒りを覚えるし、彼女たちの友情にすっとします。

 映画はこの10年間の2人の関係を描きます。学生時代はしょっちゅうあっていたけど、互いに仕事が忙しく、彼氏ができると会うのも半年に一度ぐらいになっちゃうとかもすごいリアル。親友に自分のないものを求めてしまうというのもすごいリアルです。友情だけでなくそれぞれの恋愛もさりげなくいれており、これまたいかにもありそう。

 文音は長渕剛の娘だそうで、実年齢からさすがに女子大生役は厳しかったきがしますけど、体当たりなコメディエンヌぶりはおみごと。石田ニコルも美人がコメディをやるとはまるというお約束をしっかりやっています。何より原作が「白鳥麗子でございます」の鈴木由美子なので、しっかりと安心してみられるというのが大きい。結子の行動がやたらとオーバーなので、じめじめした部分もコミカルにみえ、こういう鬱々とした時代だからこそ、お気楽な作品は楽しめるでしょう。
posted by 映画好きパパ at 07:02 | Comment(0) | 2020年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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