【ストーリー】
図書館で盾、槍、弓、剣の勇者の本を読んだ大学生の岩谷尚文(声・ 石川界人)は、異世界に転生し盾の勇者となる。また、槍(高橋信)、弓(山谷祥生)、剣(松岡禎丞)の勇者もそれぞれ召喚されていた。次元の亀裂から大量の魔物が出る「波」から世界を守るミッションを与えられていた。
各勇者はそれぞれパーティーを組むことになるが、盾の勇者は人気がなく女従者のマイン(ブリドカットセーラ恵美)のみが仲間になる。ところが、マインは尚文の全財産を奪ったうえ、婦女暴行の罪をなすりつける。尚文は追放され、他の3人の勇者からもバカにされる。だれにも相手にされない尚文は、奴隷商人から亜人の少女ラフタリア( 瀬戸麻沙美)を買い、さらに人語を話す鳥型の魔物フィーロ( 日高里菜)も加えて、冒険の旅を始める。
【感想】
成り上がりってどういう意味かと思ったら、冤罪をかけられ評判がどん底になり、装備も仲間もないなかから、冒険をスタートします。自分を陥れたマインだけでなく、バカにした他の3人の勇者や王(仲野裕)を見返すためのどす黒い復讐心が冒険の原動力になります。
ラフタリアも亜人ということで両親を殺され奴隷の身に落とされたということで最初は恨みつらみがありました。しかし、根の部分は勇者に選ばれるだけあって、文句をいいながらも尚文は各地のトラブルを解決していきます。ラフタリアもそんな彼と冒険の旅をするうちに、本来の善性を取り戻していきます。
また、シリアスな話になりがちなところに、能天気なフィーロが現れ、いい緩和剤になります。ファイナルファンタジーのチョコボのような鳥の魔物で、少女にも変身できます。この緩急のつけかたはうまい。フィーロのもふもふが大好きな少女メルティ(内田真礼)もあらわれ、女性キャラクターが多いのにハーレム感皆無の世界観は僕の好みです。
また、冒険もドラゴンを退治した後の死体から疫病がでたとか、通常の異世界ものでもそうだろうなと突っ込みたくなるようなミッションもあり、感心させられます。ただ、肝心の波の描写が一期だけではよくわからず、消化不良。話を広げすぎてそれが収まらないもやもやが。2期でどういうふうな解決に向かうかが楽しみです。★★★★
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