【ストーリー】
MMORPG「ユグドラシル」がサービス終了となる瞬間、ベテランプレイヤーのモモンガ(声・日野聡)はギルド「アインズ・ウール・ゴウン」の拠点であるナザリック大墳墓にいた。ところがゲームが終了するともにモモンガはゲームの中の世界に転生してしまう。そこでモモンガはゲーム内で演じていたキャラクターである、アンデッドの最高峰オーバーロードでナザリック大墳墓の王「アインズ・ウール・ゴウン」となっていた。
しかもゲーム内のNPCである魔物たちも生きているかのように動き出し、「アインズ・ウール・ゴウン」に忠誠を誓っていた。アインズは他のプレイヤーもこの世界に転生しているのか調べつつ、周囲の土地の侵略に乗り出すのだが
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【感想】
悪役こそ魅力がある作品が多いのですが、本作もアインズだけでなく彼の部下の多彩なキャラクターが魅力の一つ。アインズに惚れている悪魔のアルベド(原由美)や吸血鬼のシャルティア(上坂すみれ)、天才的な頭脳をもつもいつも深読みしすぎてアインズのことを崇拝する悪魔のデミウルゴス(加藤将之)や、強大な昆虫戦士コキュートス(三宅健太)といった多彩な面々がでてきます。いずれもアインズに絶対的な忠誠をつくしており、忠誠合戦で互いの足を引っ張るなど、いかにも悪の組織という感じ。
ただ、1期ではまだ人間的感情があったのか、多少、勧善懲悪っぽいところもあって楽しめたのだけど、魔物たちは人間のことを虫けらのこととしか思っていないため、2期、3期では結構、残虐な殺戮がおきます。製作者側もわかっているのでしょう、やられる弱者の視点から描いたりして、今までのこうした類の作品をひっくり返すような価値観をみせてくれます。
これはアインズが冒険者モモンを名乗って人間を助けるようなふりをすることもあり、余計、価値観の逆転というのが感じられます。でも、他の異世界ものどうよう、圧倒的に強い主人公が一方的な殺戮を繰り返し、しかも、それが悪の側というのは、工夫はしていると思うけど、好みにはあいませんでした。
また、話の展開もあちこち飛び、こなれているとは言い難い。ただ、それでもアインズの周りのキャラクターが多彩なのは事実で、異世界カルテットのような作品だったらむしろ魅力がましてみえました。それだけにシリアスでこういう作品を長期で見せられてもしんどかったというのが正直なところでした。★★
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