作品情報 2018年ドイツ映画 監督:ゼーンケ・ヴォルトマン 出演:クリストフ・マリア・ヘルプスト、フロリアン・ダーヴィト・フィッツ、カロリーネ・ピータース 上映時間91分 評価★★(五段階) 観賞場所:シネスイッチ銀座 2020年劇場鑑賞158本目
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【ストーリー】
大学教授のシュテファン(クリストフ・マリア・ヘルプスト)と、小学校教師のエリザベト(カロリーネ・ピータース)夫婦の家で内輪の食事会が開かれることになった。参加者はエリザベトの弟のトーマス(フロリアン・ダーヴィト・フィッツ)とその妻で妊娠中のアンナ(ヤニナ・ウーゼ)、そして、幼いころにエリザベトの実家に引き取られ家族同然に育ったレネ(ユストゥス・フォン・ドナーニー)。
仕事で遅れるアンナの代わりにトーマスが、生まれてくる子が男の子だと発表。祝福する一同だが、トーマスが子供の名前をアドルフにすると宣言したことから大騒ぎ。ヒトラーと同じ名前だけにシュテファンやエリザベトは大反対するのだが…
【感想】
ヒトラーについてのタブーも徐々に減ってきたのでしょうか。アドルフという名前がいいのかどうか、喜劇のように会話が続いていきます。ヒトラー以外にもアドルフという名前が付く人がいるし、アドルフがダメだったら、ベン(ムッソリーニ)、ヨハン(スターリン)といった名前はどうなのかとか、丁々発止の理屈が続きます。
さすがに名前の是非だけで90分は苦しいので、会話劇はどんどんエスカレート。やがて家族がそれぞれ隠していた秘密が次々とあらわになってきます。でも、話が理屈っぽすぎるし、ただでさえ乱暴な感じのドイツ語にシュテファンがヒステリックなので観ているうちに疲れちゃうんですよね。
同じホームパーティーで家族の秘密が暴露されていくという作りだったら韓国映画の「完璧な他人」のほうが面白かった。本作の場合、とにかくドイツ人ならではの屁理屈が延々と続くだけですし、エキセントリックさは韓国映画すら上回っているという(笑)。
「帰ってきたヒトラー」の嫌味な副局長役だったクリストフ・マリア・ヘルプストがここでもテンションマックスなんだけど、他のキャラクターも似た感じで抑え役がいなかったのが合わなかった点でしょうか。もっとも、前の老婦人はしょっちゅう笑っていましたし、コメディは人によって好みが違うので、本作を面白がる人もいると思います。
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